【眠れない…】自分のいびきで起きるのはなぜ?原因と治療法についてご紹介
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【2023年12月8日更新】
いびきは睡眠中に発生するため、自覚症状が少なく家族などから指摘されて気がつくものです。しかし、頻繁に自分のいびきで起きる人もいます。自分のいびきで起きてしまい、「いつも大きないびきをかいているのではないか」「何かの病気のサインではないか」と不安になる人もいるのではないでしょうか。
実際に、いびき改善のために病院で検査を受けて、ある病気が判明したケースも多いです。そこで今回は、自分のいびきで起きる理由や、いびきの改善方法・治療方法などについて解説します。また、いびきで悩んでいる女性のために、女性特有の原因なども紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
自分のいびきで起きるのはなぜ?
いびきの回数が多かったり、無呼吸により息苦しくなったりすると、自分のいびきに気付き起きてしまいます。
下記では、自分のいびきで起きる具体的な原因について説明しているので、心当たりがある方はぜひ参考にしてみてください。
自分のいびきで起きる原因1. いびきの音が大きすぎる
自分のいびきで起きる主な原因として、音が大きすぎて自分の睡眠を妨げているケースが考えられます。
いびきは、筋肉の弛緩による気道の狭まることで発生します。いびきの音が大きすぎる場合、気道が狭くなりすぎて、慢性的な酸欠状態が生じている場合も。。気道が狭くなると空気の流れが乱れるため、喉の組織が振動して大きな音を発するのです。
自分のいびきで起きる原因2. 眠りが浅い
2つめの原因として、睡眠時無呼吸症候群(SAS)やアルコール摂取などにより、眠りが浅くなっていることが挙げられます。
睡眠時無呼吸症候群は、気道が塞がり呼吸が一時的に止まる状態のことです。慢性的な脳の酸欠状態であるため、睡眠の質を低下させたり、心臓や脳に負担をかけたりする危険な症状であると言えます。自分のいびきで起きることが多い場合は、原因を明確にすることが大切となります。
下記の記事では、いびきや睡眠時無呼吸症候群の原因や治療法について詳しく記載しています。心当たりがある方は、ぜひチェックしてみてください。
参考:
無呼吸なおそう.com|いびきの話
ココカラクラブ|2022年3月19日 恥ずかしくて相談できない!「いびき」をかきにくくする方法
自分のいびきで起きるときの症状
ここでは、いびきで起きてしまうことで生じる症状について「睡眠時」「寝起き」「日中」に分けて解説します。
睡眠時の症状
睡眠時の症状としては、入眠障害や無呼吸状態、夜間頻尿などがあります。
入眠障害とは、布団に入ってもなかなか寝付けず、入眠するまで30分~1時間以上かかる状態のことです。主な症状としては、いびきで夜中にたびたび目が覚めると「また眠りにつけるかな」と不安になり眠れなくなる、などが該当します。
入眠障害になると、眠りにつけないことでストレスを感じ、さらに眠れなくなってしまうので注意が必要です。
また、いびきによる無呼吸状態は、ストレスを引き起こし寝苦しさを感じさせます。
寝汗をかくケースもあり、本来ならば体力を回復させる睡眠で逆に体力を使ってしまい、疲労感につながる要因となるのです。
これらの症状が継続すると、日中の機能低下や疲労感、集中力の低下など、日常生活において様々な影響が現れるともされています。
寝起きの症状
寝起きの症状としては、だるさや疲労感、頭痛などがあげられます。
いびきで夜中に何度も覚醒すると、睡眠の質が下がり体力が回復されなかったり、睡眠が妨げられたりすることから、起きた瞬間のだるさや疲労感、頭痛につながってしまうのです。
また、いびきの症状を放置していると、重大な疾患をもたらすことがあります。
例えば、いびきによって身体に取り込まれる酸素量が減少し、低酸素状態になることで高血圧を引き起こします。そのほかに、脳卒中や心臓病などの病気に繋がる可能性もあるので注意が必要です。
日中の症状
自分のいびきで起きてしまい睡眠の質が下がると、日中に強い眠気や頭痛、イライラを引き起こします。また、強い眠気を放置していると、仕事中に居眠りをしたり集中力が欠けてミスをしたりすることで、昇進などに悪影響が発生することもあるでしょう。
この眠気は単なる疲労ではなく、睡眠時無呼吸症候群の重要なサインの場合もあります。睡眠時無呼吸症候群は、適切な治療により改善する可能性が高いため、日中の眠気やいびきに悩んでいる方は、早めに医師へ相談することをおすすめします。
参考:
運輸・交通SAS対策支援センター|こんないびきは要注意
自分のいびきで起きるのは女性に多い?
友人との旅行や新幹線など移動中に、「眠るといびきが出るのではないか」と心配で、安心して眠れない人も多いのではないでしょうか。
特に女性の場合、眠っているときの大きないびきに気が付かず、家族やパートナーから指摘され、恥ずかしい思いをする方も多いようです。
自分のいびきで起きる女性が多いといわれる理由は、いびきの原因の一つとしてホルモン分泌量が大きく影響していると考えられているからです。
女性は、閉経する少し前から女性ホルモンの分泌量が減少します。女性ホルモンが減少すると舌を支える筋肉が減ったり、上気道の動きが鈍くなったりするため、年齢とともに女性のいびきをかく割合が増す傾向にあるのです。
参考:
ふとん・寝具の西川|2023年2月28日 更年期だけではない?女性の「いびき」の原因と即実行できるいびきの対処法
自分のいびきで起きなくする方法
いびきを軽減して睡眠中に覚醒しないようにするためには、睡眠時無呼吸症候群や大きないびきを予防していく必要があります。ここでは、自宅でできる自分のいびきで起きなくする方法を解説します。
抱き枕を活用する
横向きで寝ることにより気道が塞がりづらくなり、大きないびきを軽減できます。
体制がきつい場合は、横向き寝をサポートしてくれる抱き枕が有効です。抱き枕を選ぶ際は、頭と体が平行になる商品が良いでしょう。
健康的な減量をする
肥満体型の人は、脂肪が気道周辺に付着しているため、大きないびきが発生しやすく自分のいびきで起きやすい状態となっています。また、睡眠時無呼吸症候群にもなりやすく、アメリカの調査では、睡眠時無呼吸症候群(SAS)患者の70%が肥満であると報告されています。
肥満によるいびきで悩んでいる場合、減量により自分のいびきで起きてしまう根本的な原因を解消することが可能です。減少の具体的な方法としては、下記を参考にすると良いかもしれません。
- ジャンクフードをやめてバランスの良い食事をする
- 定期的に運動をする
- 規則正しい生活を心がける
ただし、急激な減量は逆に身体を壊してしまう可能性があります。運動をする際は、ウォーキングなどの負荷が軽いものから始めて、慣れてきたら筋力トレーニングを取り入れるようにしましょう。
また、急に食生活を変えるのはストレスがかかり、いびきを悪化させる可能性があります。まずは、ジャンクフードを食べる回数を減らすなど、緩やかに減量を実行してください。
適切な湿度を意識する
空気の乾燥は、鼻や喉の炎症を引き起こし、大きないびきの原因となります。
また、粘膜が乾燥すると細菌やウイルスに対する抵抗が弱くなり、風邪やインフルエンザにかかりやすくなるようです。このような病気は鼻づまりや口呼吸を引き起こし、大きないびきにつながります。
部屋の乾燥を防ぐには、加湿器や濡れタオルなどで湿度を調整すると良いです。また、霧吹きでカーテンを湿らせることも効果的です。湿度調整は簡単にできるため、部屋の乾燥により大きないびきが生じている場合は、すぐにでも対策をしてください。
寝酒を控える
アルコールは筋肉を弛緩させる作用があり、喉の筋肉を緩めたり気道を狭めたりします。
そのため、就寝前に飲酒をすると、いびきが大きくなりやすく起きてしまう原因となるので注意が必要です。
また、体内でアルコールを分解するにあたり、体内に多くの酸素を取り入れようとするため、呼吸が激しくなり大きないびきが発生してしまいます。
自分のいびきで起きないための治療法
睡眠時無呼吸症候群が原因で目が覚めている人は、病院で治療を受ける必要があります。
病院での治療は、CPAP療法やレーザー治療などさまざまです。ここでは、睡眠時無呼吸症候群の代表的な治療法について解説します。
大きないびき向け治療法①CPAP療法
CPAP(シーパップ)療法は、鼻に装着したマスクから気道に空気を送り、圧力により気道が塞がらないようにする治療法です。
気道が開いた状態になれば、大きないびきが軽減され自分のいびきで起きにくくなります。血圧を下げる効果もあり、脳卒中など命に関わる症状の軽減が可能です。
ただし、短期間の使用では効果が薄く、症状を改善するには数か月の継続が必要です。そのうえ副作用として喉や目の渇き・マスクの違和感・耳鳴りなどが発生するケースがあり、短期間でマスクの使用をやめてしまう患者もいます。
最初は違和感があるかもしれませんが、数週間~1ヶ月ほど継続すれば、ほとんどの人が慣れていきます。自分の判断で中止はせずに、根気強く使用を継続しましょう。
大きないびき向け治療法②スリープスプリント
スリープスプリントは、下顎が少し前に出るように調整されたマウスピースです。睡眠時に装着することにより、気道が広がり大きないびきを軽減できます。
スリープスプリントのメリットとしては、小型で持ち運びに便利なため、旅行や帰省の際にも使用を継続しやすいという点があげられます。
大きないびき向け治療法①外科的手術
睡眠時無呼吸症候群の症状が重く、いびきにより目が覚めてしまう場合、外科的手術が選択されることもあります。
主な外科的手術としては、上顎と下顎を切って1mmほど前進させる「上下顎同時前進手術」、口蓋垂と周辺を切除する「口蓋垂軟口蓋咽頭形成術(UPPP)」などがあり、症状によって適切な処置が施されます。
手術により根本改善が叶いますが、術後は痛みに襲われる可能性もあるので、事前に手術のメリットとデメリットを把握しておくと良いでしょう。また、入院が必要になるため、忙しい方は手術を受けることが難しい場合もあるようです。
大きないびき向け治療法③レーザー治療(パルスサーミア)
パルスサーミアは、デメリットが少ない最新のレーザー治療です。
睡眠時無呼吸症候群やいびきの原因となる部分にレーザーを照射して、咽頭を引き締めることで、大きないびきを根本から治療します。
レーザー治療とは言っても切開や縫合が不要なため、ダウンタイムがほとんどなく、すぐに日常生活に戻れる点はパルスサーミアの大きなメリットです。
パルスサーミアは3~6回程度の照射を定期的に繰り返すことで、効果が上がっていきます。治療時間は約15分で日帰りできるため、仕事や家事で忙しい人にもおすすめです。
参考:
淀川キリスト教病院|睡眠時無呼吸症候群に対する外科的治療
自分のいびきで起きてしまう方はいびきメディカルクリニックへ
いびきが大きかったり、頻繁にいびきをかいたりすると、身体が音や振動に反応して目が覚めてしまいます。いびきには、疲労やストレスが原因の単純性いびきと、睡眠時無呼吸症候群が疑われる習慣性いびきがあります。
いびきを軽減するには、横向きに寝る・生活習慣を改めて減量する・部屋の湿度を調整する、などの方法があります。いびきの症状が軽いのであれば、これらの自分でできる工夫を試してみてください。睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合は、CPAP療法やスリープスプリント・パルスサーミアなどの治療を受ける必要があります。
「手術は痛そうだから怖い」「仕事が忙しくて入院できない」など治療に不安がある人は、痛みが少なく入院の必要もないパルスサーミアを試してみてください。いびきメディカルクリニックは、無料カウンセリングを実施して、不安を取り除いたうえで治療を開始します。まずは、電話やメールにてお気軽にお問い合わせください。
【よくある質問】
Q.いびきが出る原因は何ですか?
A.肥満や飲酒による筋肉の弛緩により気道が狭くなり、空気が抜ける際に振動することが原因です。顎が小さいなどの身体的特徴により、いびきが出る人もいます。
Q.異常ないびきは病気ですか?
A.睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。睡眠時無呼吸症候群のいびきは、仰向けで寝るといびきが大きくなるなどの特徴があります。心当たりがある人は、早めに病院で検査を受けてください。