いびき外来とは?いびきや睡眠時無呼吸症候群治療の専門診療科です!
目次
「いびきを治療したい!」
「睡眠時無呼吸症候群かもしれない…」
このように、いびきや睡眠時無呼吸症候群に関する悩みがある場合は、「いびき外来」に相談するのがおすすめです。しかし、他の診療科と比べると数が少ないので、受診することに不安を感じている方もいるかもしれません。
そこでこの記事では、いびき外来とはどのようなクリニックなのかお伝えしていきます。受診の目安や選ぶ際のポイントについてもご紹介するので、いびきでお悩みの方はぜひチェックしてみてください。
いびきについて
うるさいいびきをかいていると睡眠の質が低下したり、一緒に寝ている家族やパートナーにストレスが溜まったりというリスクがあります。
まずは、いびきをなぜかいてしまうのか、どのような人がかきやすいのか、といった基本的なことから解説していきます。
いびきをかく原因
いびきは、何らかの原因で気道が狭くなることによって発生します。狭くなった気道を空気が通ると、粘膜は振動します。この際に生じる音こそが、いびきです。
気道が狭くなる原因が鼻にある場合は「鼻いびき」、舌や扁桃腺など口の中に原因がある場合は「喉いびき」と呼びます。
鼻いびきの原因は風邪やアレルギー性鼻炎が挙げられます。一方喉いびきの原因は、生まれつきの骨格や肥満、ストレスなどです。
鼻いびきと喉いびきの違いや原因については、以下のコラムで詳しく解説しています。併せてお読みください。
いびきをかきやすい人の特徴
では、どのような人がいびきをかきやすいのでしょうか?いびきを引き起こす要因はいろいろありますが、中でも挙げられる特徴は「肥満」です。
肥満になるとお腹や二の腕が気になりがちですが、実は喉周りにも余分な脂肪がついてしまいます。すると、気道が圧迫されやすくなるので、痩せている時よりもいびきをかくようになります。特に男性は上半身に脂肪がつきやすいため、いびきに悩みやすいです。
実際、いびきや睡眠時無呼吸症候群をクリニックに相談すると、治療と並行して減量を行うケースも多いほど。BMIが25以上の肥満体型の場合は、いびきに気をつけた方が良いでしょう。
肥満以外では、以下のような特徴が挙げられます。
・首が太く短い、下アゴが小さい
・口蓋垂(のどちんこ)が長い
・舌が大きい
・普段から口呼吸をする
・閉経後の女性
・アルコールやタバコの習慣
参考
どんな人が「いびき」をかきやすい?、無呼吸ラボ
いびきをかきやすい人、睡眠時無呼吸なおそう.com
放置は危険!いびきのリスク
「いびきをかいている=よく寝ている」と誤解されてしまいがちですが、いびきは健康へ悪影響を及ぼす恐れがあります。
いびきを慢性的にかいていると、睡眠の質が低下してしまいます。結果、身体をしっかりと休めることができずに、日中の眠気に悩まされたり、記憶力や判断力が低下したりすることがあります。
また、一緒に寝ている家族やパートナーがいれば、迷惑をかけてしまいます。それでも放置すると、関係性が悪化してしまう可能性も。
また、大きないびきをかいている場合、命に関わる病気である睡眠時無呼吸症候群に罹っている可能性があります。
参考
いびきの原因は?合併症のリスクや死にいたる場合も、フリージア歯科クリニック
睡眠時無呼吸症候群について
睡眠時無呼吸症候群とは、寝ている間に何度も呼吸が停止したり浅くなったりする病気です。呼吸が十分にできないため、身体が酸素不足の状態になってしまいます。
無呼吸は睡眠中に起こるので自覚しにくいですが、実は睡眠時無呼吸症候群は命に関わる病気です。
症状の一つとして「日中の強い眠気」があり、仕事や学業に悪影響を及ぼすのはもちろん、転倒や交通事故につながることがあります。事実、国内でもトラックやトレーラーの運転手が大きな事故を起こしたという事例が複数あります。たかが眠気と思うかもしれませんが、他人の命まで奪う可能性があるため軽視できません。
また、心筋梗塞などの心血管疾患や脳梗塞といった脳血管疾患のリスクを高めてしまうので、突然死の可能性も。
基本的に、無呼吸の症状によって直接死ぬことはないものの、眠気による大きな事故や突然死につながる病気を引き起こしてしまう点が、睡眠時無呼吸症候群の恐ろしいところです。
いびきを放置している方の中には、すでに睡眠時無呼吸症候群に罹っている人もいるかもしれません。いびきは恥ずかしいことではないので、専門家に相談しましょう。
いびき外来とは?
いびきや睡眠時無呼吸症候群にお悩みの場合、病院に相談するのが一番です。一般的には耳鼻咽喉科を受診しますが、最近ではいびき外来も見かけるようになりました。
いびき外来とは、いびきや睡眠時無呼吸症候群の専門診療科です。数は多くないものの、いびき・睡眠時無呼吸症候群に特化した専門家によって、適切な治療を受けることができます。
いびき外来の検査方法
いびき外来で行う検査の方法としては、「簡易検査」と「精密検査」の2種類があります。
一般的にはまず簡易検査によって症状を確認し、より詳細なデータが必要な場合に精密検査を行います。
簡易検査
簡易検査では手の指や鼻の下にセンサーをつけ、睡眠中の血液中の酸素や呼吸の状態をチェックします。
自宅でも行える簡単なものなので、普段の睡眠とほとんど変わらない環境で検査できます。仕事や学業への影響も少なく済むでしょう。
精密検査
精密検査では様々なセンサーをとりつけ、脳波や筋電図、心電図、呼吸などのデータをチェックします。簡易検査よりも睡眠の状態を正確に把握することができます。
ただし、専門の医療機関に入院して行う場合が多いです。仕事や学業への影響がないように予定を組んだり、入院のための準備をしたりする必要があります。
いびき外来ではどのように治療をするの?
では実際、検査によっていびき・睡眠時無呼吸症候群の症状が認められた場合、いびき外来ではどのように治療を行うのでしょうか?具体的な方法を解説していきます。
生活習慣の改善に向けた指導
いびきの治療にあたって、生活習慣の改善に向けた指導を行う場合があります。
例えば肥満体型の方なら、食事や運動を改善することで減量を目指します。喉周辺の余分な脂肪を落とすことで、気道を確保しやすくなるからです。いびきを改善できるのはもちろん、肥満による高血圧や糖尿病といった病気のリスクを低減できます。
また、アルコールの作用によって筋肉が弛緩しやすくなる寝酒や、気道の粘膜を炎症させてしまうタバコなどの習慣も良くありません。いびきを改善するためには、寝る前のお酒を控えたり禁煙したりといった対応が必要となります。
CPAP治療
いびき・睡眠時無呼吸症候群の治療として一般的なのは、CPAP(Continuous Positive Airway Pressure)治療です。機械で圧力をかけた空気を鼻から送り込み、物理的に気道を広げて無呼吸を防止するという方法です。
高い効果が見込めますが、機械をレンタル・メンテナンスする必要があったり、装着に違和感が生じることもあったりといったデメリットも。また、根本的な治療ではなく対処療法なので、CPAP装置を使わなくなれば再度いびきや睡眠時無呼吸症候群の症状に悩まされてしまいます。
参考
いびきの治療、睡眠時無呼吸なおそう.com
いびきの原因と治療方法、睡眠時無呼吸症候群の治療
Q32 CPAP(シーパップ)とはどのような治療法ですか?、一般社団法人日本呼吸学会
マウスピースやナステントの使用
ケースによっては、マウスピースやナステントを使用することで気道を確保します。
マウスピースの装用では、下顎を前方に出すように固定させて気道を広くします。市販の商品もありますが、クリニックでは患者の口腔に合わせて適切なものを製作します。ただし、顎関節に問題がある方は利用できません。
一方ナステントは、鼻に挿入するシリコンチューブです。直接鼻に入れることに不安を感じるかもしれませんが、柔軟性が高いシリコーン樹脂を使用しているので、違和感や痛みを抑えられます。
CPAP治療が合わない方にとって、マウスピースやナステントは新たな選択肢になります。ただ、CPAP治療と同様に対処療法なので、根本的な解決にはなりません。
ナステントについては、以下のコラムでも解説しています。併せてお読みください。
外科的手術
アデノイドや口蓋扁桃の肥大が症状を引き起こしている場合、外科的手術によって改善の効果が期待できます。その例として、「口蓋垂軟口蓋咽頭形成術(UPPP)」が挙げられます。
UPPPでは、軟口蓋の一部を切除したのちにその周囲を縫って、喉を広げます。ただし、治療効果が十分に認められていなかったり、睡眠時無呼吸症候群が再発したりするリスクも。
そのほか、手術による痛みや長い入院といったデメリットもあるので、外科的手術には慎重な判断が求められます。
レーザー治療
レーザー治療では、いびきの原因となる口蓋垂やその周辺をレーザーで切除したり、引き締めたりすることで症状の改善を目指します。いくつか種類があり、いびきメディカルクリニックでは「パルスサーミア」による治療を行っています。
パルスサーミアでは、切開や縫合の必要がありません。レーザーの照射で患部を引き締めるため、痛みとダウンタイムが圧倒的に少なくて済むうえ、効果も長持ちする画期的な治療方法です。
レーザー治療を行ういびき外来の場合、どのような種類なのか、患部の切除をするのかといった点を確認しましょう。
いびき外来を受診する目安
中には、いびき外来を受診すべきか悩んでいる方もいるかもしれません。
目安として、以下の症状に当てはまる場合は受診してください。
・いびきを習慣的にかいている
・寝ている間に大きないびきをかいたり、呼吸が止まったりする
・いびきに伴って、日中強い眠気に襲われる
・夜間に何度も目が覚めたり、トイレに行ったりする
・熟睡感がない
・起床時に頭痛がする
このようなお悩みがあれば、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。悪化する前になるべく早く医療機関を受診し、治療をすすめましょう。
参考
阿河光治、受診の目安を教えてください。ユビー病気のQ&A、2023/3/7
睡眠時無呼吸症候群、そめかわクリニック
いびき外来を選ぶ際のポイント
いびき外来を受診すると決めたら、次は病院探しです。いびき外来のクリニックを選ぶ際のポイントをお伝えします。
参考
【2023年版】東京のいびき外来おすすめ7院!いびきの原因や治療法・クリニックの選び方についても紹介、美容スマイル
いびきの病院選び、睡眠時無呼吸なおそう.com
ドクターがいびきに精通しているかチェックしよう
最適な治療を受けるなら、専門的な技術や知識のあるドクターに相談するのが一番です。相談するドクターがいびき・睡眠時無呼吸症候群に精通しているかどうか、ホームページなどで確認しましょう。
いびきの原因は鼻や喉にあったり、生まれつきの骨格だったりと様々で、治療法も大きく異なります。経験豊富な医師でないと、治療方針自体が間違っていたという可能性があるかもしれません。
いびき・睡眠時無呼吸症候群に精通したドクターがいるクリニックを選び、原因をしっかりと特定してもらいましょう。
通いやすいクリニックにしよう
いびきの治療法はいくつかありますが、基本的にはクリニックに何度か足を運ぶ必要があります。自宅から通いやすいクリニックを選びましょう。
また、受診日だけでなく診療の受付時間も大切なポイント。19時や20時まで受付できるクリニックなら、仕事や学業が終わってから向かうことができます。
自分がどのように通院するのか決めておき、スケジュールに合わせて通いやすいクリニックをお選びください。
別の専門医を紹介してくれるクリニックにしよう
人によっては、選んだクリニックでは行えない検査や治療法が必要になることがあります。このような場合、別の専門医を紹介してくれるクリニックであれば、治療をスムーズにすすめやすいです。
例としては、歯科と連携しているケースです。CPAP治療が合わない人に向けて、連携している歯科がマウスピースの制作を行うようです。
他の病院と連携しているかどうかはホームページなどで調べることができるので、事前に確認してみましょう。
参考
耳鼻科と歯科が連携した睡眠時無呼吸症候群治療、有田歯科医院
いびき治療ならいびきメディカルクリニックへ
いびき外来を探している場合は、ぜひいびきメディカルクリニックにご相談ください。いびき・睡眠時無呼吸症候群のお悩みを根本から解決します。
新宿院や銀座院などいくつかクリニックがありますが、どこでも土日祝に受診することが可能です。さらに、19時もしくは20時まで診療受付をしているため、職場や学校からでも通いやすいでしょう。
また、当院一番の特徴は、オリジナルのレーザー治療「パルスサーミア」で治療をすすめる点です。
最新のレーザー治療「パルスサーミア」とは?
パルスサーミアは当院オリジナルのレーザー治療で、口蓋垂を引き締めることでいびきを改善します。「切らないいびき治療」として注目されていて、従来の治療のような痛みやダウンタイムといったデメリットがほとんどありません。いびき治療をしながら、通常の生活をストレスなしで送ることが可能です。
また、治療自体も15分程度で済むため、何度もお休みをとったり無理に時間を作ったりする必要がありません。いびきに悩む全ての方へおすすめできる効果的な治療法なので、ぜひ無料カウンセリングにてご相談ください。
まとめ
いびきを放置すると、日中の眠気に悩まされたり、記憶力や判断力が低下したりする可能性があります。場合によっては、睡眠時無呼吸症候群に罹っていることも。
いびきや睡眠時無呼吸症候群を解決するなら、いびき外来に相談しましょう。専門性の高いクリニックだからこそ、改善に向けた適切な治療を受けることができます。ご紹介したいびき外来を選ぶ際のポイントを参考にしつつ、自分に合ったクリニックを探してみてください。
【よくある質問】
Q.いびき外来とはどのようなクリニックですか?
A. いびき外来とは、いびきや睡眠時無呼吸症候群を専門的に扱っているクリニックです。いびき・睡眠時無呼吸症候群に特化した専門家によって、適切な治療を受けることができます。
Q.いびき外来を選ぶ際のポイントは?
A.いびき外来を選ぶ際のポイントとしては、以下の3点が挙げられます。
・ドクターがいびきに精通しているかチェックする
・通いやすいクリニックにする
・別の専門医を紹介してくれるクリニックにする