【横向きが良い?】寝相といびきの関係性について

睡眠の質を上げる方法
2023.04.12

「最近家族からいびきを指摘された…」
「自分のいびきで起きることがある…」

このように、寝ている間のいびきに悩んでいる人は多いのではないでしょうか?もしかしたらそのいびきは、睡眠中の寝相の悪さが原因かもしれません。日常的ないびきや寝相の悪さを放っておくと、睡眠時無呼吸症候群というとても恐ろしい疾患を招くことにつながります。

この記事では、いびきと寝相の関係性について解説した後、いびきを防ぐために最適な寝姿勢を紹介していきます。いびきに悩んでいる人はもちろん、睡眠不足や睡眠の質の低下に悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。

どうしていびきをかくの?

寝ている女性

まずは、いびきがどうして発生するのか、メカニズムをわかりやすく解説していきます。

いびきのメカニズム

そもそもいびきとは、さまざまな原因によって睡眠中に気道が狭くなり発生する異常音のことです。

通常、人間の気道は筋肉の支えがあるため、起きている間は空気の通り道がしっかり確保されてスムーズに呼吸できています。しかし、寝ている間は全身が脱力して筋肉が緩むため、重力によって舌や喉の粘膜が落ち込み気道を塞いでしまいます。これにより、呼吸のたびに気道の粘膜がふるえて、「ガァー」や「ゴォー」といったいびきをかくようになるのです。

参考:
ねぞうといびき
いびきの原因と防止するための対処方法- 対策グッズを紹介

いびきの原因

では、どうして気道の閉塞が起こってしまうのでしょうか?さまざまな原因がありますが、最も多い原因は肥満です。

肥満になると、腹周りなどの上半身を中心に脂肪がつき始め、次第に首や喉、気道にも脂肪沈着が起こります。その結果、健康な人よりも気道が狭い状態になり、いびきをかきやすくなってしまうのです。

また、日本人はもともといびきをかきやすい体質でもあります。日本人は欧米人と比べて小顔であごが小さく、首が短い人が多いです。このような骨格を持つ人は、少々の肥満でも首周りに脂肪がつきやすく、なおかつ舌根部(ぜっこんぶ:舌の根本の部分)が喉の奥に落ち込みいびきをかきやすくなります。
そのため、たとえ痩せていてもいびきをかく可能性は十分あるので注意が必要です。

参考:
ねぞうといびき
いびきの原因と防止するための対処方法- 対策グッズを紹介

寝相がいびきを招く?

寝相の悪い男性

いびきの発症には、睡眠中の寝相の悪さが影響していることがあります。

仰向け寝はいびきをかきやすくする

仰向けで寝る習慣がある人は、いびきをかきやすくなります。

仰向けで寝ると、重力によって舌がより喉の奥に落ち込みやすくなり、気道を狭めてしまいます。よって、仰向け寝はいびきをかきやすくさせるのです。

また、仰向け寝は口呼吸を誘発し、いびきを悪化させることにもつながります。口呼吸をすると、睡眠中は常に口が開いた状態になるため、より舌が脱力して舌根部が喉の奥に落ち込みやすくなります。これにより、空気の流れが妨げられ、いびきを発生させやすくさせます。
さらに、口内から水分が蒸発して口や喉が乾燥するため、いびきの音が大きくなることにもつながります。

本来であれば、睡眠中は口呼吸ではなく鼻呼吸をするのが正常です。しかし、花粉症やアレルギー性鼻炎、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)などの疾患があると、鼻呼吸ができず口呼吸が慢性化してしまいます。
朝起きたときに口が渇いていたり、喉がイガイガしたりする人は、寝ている間に口呼吸になっている可能性が高いため、なるべく早く医療機関で治療を受ける必要があるでしょう。

参考:
いびきの原因と防止するための対処方法- 対策グッズを紹介
恥ずかしくて相談できない!「いびき」をかきにくくする方法
口・のどの乾燥、いびきの音に|ナイトミン鼻呼吸テープ|小林製薬
ねぞうといびき

いびきを防ぐなら横向き寝

仰向け寝によるいびきを防ぐには、横向き寝、もしくはうつ伏せ寝をするのがおすすめです。

横向きやうつ伏せであれば、舌の落ち込みを予防することができ、なおかつ口呼吸も防げます。実際、医療現場でも睡眠時の姿勢を矯正することで、いびきを防ぐ治療が行われています。

日常生活で行うならば、枕を横向き寝・うつ伏せ寝をしやすいものに変えたり、抱き枕などを活用したりすると良いでしょう。いびきや寝相の悪さで悩んでいる人は、ぜひこの機会に枕や寝具の見直しをしてみてください。

参考:
いびきの原因と防止するための対処方法- 対策グッズを紹介
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口・のどの乾燥、いびきの音に|ナイトミン鼻呼吸テープ|小林製薬
ねぞうといびき

大きないびきと悪い寝相は要注意サイン⁉︎

寝ている女性

しかし、なぜいびきをかいたり寝相が悪かったりすることが、それほど問題なのでしょうか?確かに、いびきは疲れているときやお酒を飲んだときなどに一時的にかくことがありますし、寝相が良くないことも大きな悪影響を及ぼすとは考えにくいです。

ですが、大きないびきをかいていて、しかも寝相が悪いという症状は、睡眠時無呼吸症候群という危険な病気のサインである可能性が非常に高いです。

睡眠時無呼吸症候群の可能性あり

睡眠時無呼吸症候群とは、寝ている間に何度も無呼吸状態(呼吸が止まってしまう状態)になることで、慢性的な睡眠不足に陥ってしまう睡眠障害のひとつです。
睡眠時無呼吸症候群の主な症状には、次のようなものがあります。

<寝ている間>
・寝ている間は毎回いびきをかく
・寝ている間にいびきや呼吸がよく止まる
・息苦しさを感じて起きることがある
・寝汗をたくさんかく
・尿意で目が覚めることがある

<起きている間>
・しっかり寝たはずなのに、日中に強い眠気に襲われる
・熟睡感を得られない
・日々強い倦怠感を覚える
・居眠りをすることがある

これらに加えて、睡眠時無呼吸症候群を発症すると、寝相が悪くなる傾向があります。これは、睡眠中に酸素不足に陥ることによる寝苦しさが原因です。習慣的ないびきや寝相の悪さに心当たりがある場合は、睡眠時無呼吸症候群を疑ってみる必要があるでしょう。

こちらの記事で、睡眠時無呼吸症候群のセルフチェックをすることができます。

参考:
いびきや睡眠時無呼吸症候群(SAS)のよくある質問
SASとは
SASになる原因

治療しないと大変なことに…

睡眠時無呼吸症候群を放置して治療が遅れてしまうと、さまざまな合併症を引き起こします。

そのひとつが高血圧です。睡眠時無呼吸症候群を発症すると、寝ている間に酸素不足に陥るため、脳は足りない酸素を補おうと心拍数を上げて血流を活発にします。すると、血圧が高い状態が長期間続いてしまうので、高血圧になってしまうのです。

そして、慢性的な高血圧によって血管に負担がかかると、次第に動脈硬化に移行し、最終的には脳卒中や心筋梗塞など命を落としかねない危険な疾患をも引き起こします。さらに、肥満を悪化させたり、糖尿病を引き起こしたり、慢性的な睡眠不足がうつ病の原因になったりすることも懸念されます。

このように、睡眠時無呼吸症候群は絶対に放置してはいけない恐ろしい病気なのです。

参考:
SASが招く損失

睡眠時無呼吸症候群は治療できるの?

CPAP治療中の男性

睡眠時無呼吸症候群は、医療機関で治療をすることが可能です。最も主流な方法が、CPAP治療です。

CPAPが主流

CPAPは、睡眠時無呼吸症候群治療の基本ともいえる治療法です。鼻に装着したマスクから空気を送り込み、気道の中を陽圧に保つことで空気の通り道を確保します。

この治療をすることで、睡眠中にいびきや無呼吸が発生するのを防ぐことができ、睡眠の質を向上させることができます。また、より良い睡眠をとることができるため、日中の激しい眠気や集中力の低下から解放され、運転中や仕事中の事故によって命を落とす危険性を下げることも可能です。

参考:
治療方法
CPAP治療

ただしデメリットもある…

実績も多く、治療効果も高いCPAP治療ですが、デメリットもあります。それは、マスク装着に慣れなければならないことです。

CPAPは鼻に装着したマスクから空気を送り込むことで、いびき・無呼吸を予防する治療法ですが、このマスクになかなか慣れないという人が多くいます。
実際、CPAPに対しては次のような不満の声があります。

・「睡眠中は常に空気が送り込まれ続けるため、寝苦しさや息苦しさを感じて熟睡できない…」
・「マスクを顔に装着するためのバンドがきつくて煩わしい…」
・「寝ている最中にマスクを取ってしまう…」

また、CPAPの装置自体が大きくて持ち運びがしづらい点や、メンテナンスが面倒である点もデメリットです。マスクをつけているところを見られたくないという恥ずかしさを上げる人もいます。そして中でも多いのが、CPAPはあくまで対症療法であるため、睡眠時は必ずCPAPをつけなければならず、終わりが見えないという声です。

このような不便さによって、CPAP治療を続けることができず途中で断念してしまう人も多いのが実情です。
CPAP治療を検討している人は、必ず医師としっかり話し合った上で治療を始めるようにしてください。そして、治療を始めてマスクの違和感や寝苦しさを感じた際は、なるべく早く医師に相談するようにしましょう。

参考:
治療方法
CPAP治療

最新のいびき治療法「パルスサーミア」

手術中の様子

では、CPAP治療に不安を感じる人や、治療を断念してしまった人、効果を感じることができなかった人は、どうすれば良いのでしょうか?そこでおすすめしたいのが、当院で行っている最新のいびき治療法「パルスサーミア」です。

パルスサーミアって何?

パルスサーミアとは、いびき・無呼吸の原因のひとつである喉の口蓋垂(こうがいすい)や軟口蓋(なんこうがい)の粘膜の膨らみをレーザーで取り除き、空気の通り道を確保するレーザー治療です。

これまで、当院でも多くの患者様が治療を受けて、その効果を実感されています。実際にいただいた患者様のコメント(一部編集の上抜粋)は以下の通りです。

・「痛みをほとんど感じずに、いびき・無呼吸の悩みから解放された」
・「施術が終わったころにはしっかりと粘膜が引き締まり、いびきを根本的に改善できた」
・「治療に踏み切って本当に良かった」

個人差はありますが、だいたい3〜6回のレーザー照射を定期的に繰り返すことによって、効果を感じることができます。そのころには、いびきが減少し、睡眠がより深くなってスッキリとした気分で起床できることができるでしょう。

参考:
いびきの治療法|いびきメディカルクリニック

パルスサーミアはここがすごい!

中には、パルスサーミアに関して、「喉の粘膜にレーザーを当てるなんて怖い…」「痛みとか副作用が強そう…」と不安に思う方もいるでしょう。
確かに、従来のレーザー治療は施術にあたって出血や強い痛みを伴い、術後の痛みや違和感、食生活の制限など患者様の負担になることが多いのが現状でした。しかし、このパルスサーミアは最新のいびき治療なので、このような不安はほとんどありません。

まず、使用するレーザーは特殊なものなので、これまでのような出血は伴わず、痛みもほとんどありません。また、術後のダウンタイムもほとんどなく、違和感も数日で済みます。もちろん、通常通りの食生活を送っていただいても問題ありません。

そして、これまでのレーザー治療は手術から入院、退院まで多くの時間を必要としたため、会社を何度も休んだり、時には退職を余儀なくされたりしましたが、パルスサーミアの施術時間は約15分程度で日帰り手術が可能です。そのため、会社帰りや休日に気軽に受けることができ、生活習慣への影響を最小限に抑えることができます。

実際、当院の患者様には働き盛りのサラリーマンの方や、家事に追われる主婦の方などが多くいらっしゃいます。日々の生活をストレスなく送りながら、いびき・無呼吸の根本治療を目指すことができることが、当院のそしてパルスサーミアの一番の魅力といえるでしょう。

下記の記事で、レーザー治療について深掘りしているので、こちらもぜひ参考にしてください。

参考:
いびきの治療法|いびきメディカルクリニック

まとめ

カウンセリングをする医者

今回は、寝相といびきの関係性について解説しました。

いびきはさまざまな原因によって発生しますが、寝相、特に仰向け寝をした際にいびきをかく場合があります。これを防ぐには、横向き寝、もしくはうつ伏せ寝をすることでいびきや無呼吸を抑えることができます。
いびきに悩む人は、ぜひこの機会に横向き寝・うつ伏せ寝のしやすい寝具に変えてみてください。

そして、なかなか改善しないいびき・無呼吸にお困りの方は、ぜひ当院の無料カウンセリングにお越しください。専門スタッフが、治療法の詳細や施術スケジュール、費用、そしてお客様が不安に思われることについて丁寧にお答えいたします。

本コラムの最後に設置している予約フォームから、カウンセリングのご予約が可能です。まずはお気軽にご相談ください。

【よくある質問】

Q.寝相といびきにはどのような関係があるのですか?

A.寝相が仰向け寝だと、重力によって舌が喉の奥に落ち込み、気道を塞ぐことでいびきにつながる場合があります。

Q.寝相がかなりひどいのですが、何かの病気でしょうか?

A.寝返りを頻繁にうつことや寝相がひどいこと自体は、特に問題ありません。ですが、日常的ないびきやひどい寝相、そして日中の激しい眠気などを感じている場合は、睡眠時無呼吸症候群を発症している可能性もあります。

このページの監修医師
田沼 欣樹いびきメディカルクリニック いびき専門医
いびきや睡眠時無呼吸症候群は様々な病気に合併しやすいと言われています。健康寿命を伸ばす為にも早期診断・治療をおすすめします。いびきや睡眠時無呼吸症候群で悩む患者様へ、当院のレーザー治療で快適な睡眠手に入れていただき、健康をサポートすることをモットーに日々取り組んでいます。
田沼 欣樹
いびきや睡眠時無呼吸症候群は様々な病気に合併しやすいと言われています。健康寿命を伸ばす為にも早期診断・治療をおすすめします。いびきや睡眠時無呼吸症候群で悩む患者様へ、当院のレーザー治療で快適な睡眠手に入れていただき、健康をサポートすることをモットーに日々取り組んでいます。
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