あくびが止まらないのって病気なの?対処法や止める方法を分かりやすく解説!
目次
日中にあくびが止まらないとお悩みの方はいらっしゃいますでしょうか?
また、あくびが止まらない方は、それが病気なのか気になっているかもしれません。
そこでこの記事では、あくびが止まらない理由や考えられる病気の種類について紹介します。またあくびが止まらないときの対処法・止め方も解説しているので、あくびを解消する参考にしてみてください。
あくびが止まらないのはなぜ?
日中にあくびが止まらないのは、ただ眠いというわけではありません。複数の要因が積み重なってあくびが出ている場合もあるので、紹介する3つのポイントにあてはまるか確認してみてください。
参考:
子どもの睡眠|e-ヘルスネット
健康づくりのための睡眠指針の改定に関する検討会|健康づくりのための睡眠ガイド2023(案)
肉体的・精神的に疲れている
次の項目にあてはまる「肉体的」「精神的」に疲れている人は、睡眠だけで疲れが取れずに、あくびが止まらなくなっている恐れがあります。
- 毎日忙しく働いている人
- 家事に追われている人
- 人間関係で疲れている人
睡眠は疲れをとるために重要な手段ですが、一度の睡眠で完全に疲れを取り除けるわけではありません。場合によっては疲れすぎているせいで睡眠が浅くなり、一度の睡眠で眠気が覚めない場合もあります。精神的・精神的に疲れている人ほどあくびが出やすくなるため、日常的な疲労回復を心がけてください。
仕事や日常生活でストレスを抱えている
仕事や日常生活の中で次のようなストレスを抱えている人は、睡眠不足に陥りあくびが出やすくなります。
- 人間関係が辛いと感じている
- 仕事で叱られてイライラが募っている
- 人生に不安を感じている
ストレスが溜まると睡眠に関わる自律神経が乱れてしまい、健康的な生活習慣が脅かされてしまうのが特徴です。中にはストレスを溜めた結果「ベッドで横になると不安が思い浮かぶ」「考え事をしてしまうせいで眠気が来ない」という状態に陥り、十分な睡眠時間を確保できなくなる人もいるでしょう。ストレスが溜まると睡眠トラブルが長期化しやすくなるため、ストレスが溜まりにくくなる方法を見つけ出さなければなりません。
睡眠時間が足りない
「健康づくりのための睡眠ガイド2023」によると、日本人の適正睡眠時間は6~8時間程度だと言われています。しかし人によっては、次のような理由から十分な睡眠時間を確保できずにいる人も多いはずです。
- 仕事が遅く睡眠時間を確保できない
- 趣味に没頭して眠るのを忘れてしまう
- プライベート時間の確保のために睡眠時間を削っている
中でも、毎日睡眠不足が続いている人は自律神経が乱れてあくびが出やすくなります。また、睡眠時間を削った状態に慣れてしまい、次第に体と心が蝕まれていくかもしれません。あくびが出やすくなっているのは、適正睡眠時間を満たせていないのが原因の場合もあるため、この機会に睡眠時間の見直しを検討してみてはいかがでしょうか。
あくび・生あくびが出るメカニズム
眠気を感じて出る「あくび」、眠気がないのにもかかわらず出る「生あくび」が発生するメカニズムには諸説ありますが、次のようなことが発生原因になりやすいと考えられています。
- 脳に十分な酸素が行き届いていない
- 潜在的な睡眠不足を示すシグナルである
多くの研究では、寝不足や不眠といった睡眠トラブルに絡めてあくびのメカニズムが紹介されています。またあくびには、冷たい空気を吸い込んで目を覚まそうとする機能があると取り上げられている場合もあるようです。しかし、あくびは人前で見せたいものではありません。仕事中はなおさらあくびを避けたいものです。
「あくびが何度も出る」「仕事中にあくびが止まらない」とお悩みなら、一緒にあくびを止める対策について考えていきましょう。
参考:
なぜあくびが出るのか。|レファレンス協同データベース
あくびが止まらないときの対処法・止める方法
あくびが止まらないとお悩みなら、本項で紹介する3つの対策にチャレンジしてみてください。簡単に実施できる対策のほか、習慣化することであくびを止められる対策をまとめました。
十分な睡眠時間を確保する
普段から睡眠不足に悩んでいる方は、この機会に適正睡眠時間を意識した生活をスタートしてみるのはいかがでしょうか。
日本人の適正睡眠時間は6~8時間と言われているため、まずは少なくとも6時間を目安に睡眠時間を確保してみてください。例えば、12時に入眠できるのなら朝6時に起床すれば問題ありません。
また一定のリズムで睡眠を取ることも重要な対策です。毎日同じ時間に就寝・起床するという生活リズムが整えば、自然とあくびが出にくくなります。
体を動かして目を覚ます
疲れや睡眠不足によってあくびが止まらないのなら、体を動かして目を覚ますのがおすすめです。
人間の体は、体温が上昇して血流が良くなれば自然と眠気が抜けてくれます。仕事中に眠気を感じたのなら、一時的に立ち上がって歩いてみるなど、短時間の軽い運動を取り入れてみてください。
昼寝など短時間の仮眠をとる
眠気が強くあくびが連発する場合には、一時的に仮眠を取るのがおすすめです。人間の体は短時間の睡眠を取るだけで、脳の休息ができると言われています。
以下の記事で昼寝の効果・実践方法を紹介しているので、あわせてご参照ください。
寝てもあくび止まらない人に考えられる病気の可能性
中には「何時間寝てもあくびが止まらない」とお悩みの方もいるでしょう。
十分な睡眠を取ってもあくびが出る人は、睡眠関連の病気を発症しているのかもしれません。参考として、考えられる病気の種類をまとめました。
考えられる病気①酸素不足による貧血
普段から呼吸が浅い人や過集中する人などは、十分な酸素を取り入れられずに貧血が起こって、あくびが連発しているのかもしれません。
脳に十分な酸素が送られないと、脳が眠気・疲れを感じてあくびが出やすくなります。また、運動をしすぎて呼吸が整わない、仕事に集中しすぎてフラフラするという場合にも、酸素不足であくびが出やすくなるため注意してください。
考えられる病気②脳梗塞といった脳の病気
原因不明のあくびが連発している人は、脳の血管が詰まって発症する脳梗塞といった「脳の病気」を発症しかけているのかもしれません。
脳の病気を発症している際には、あくびが止まらなくなるといった症状があります。また同時に次のような症状が出ているのなら、脳の病気を疑ってみてください。
- 手足のしびれ
- 呂律が回らない
- 足がもつれる
ちなみに脳の病気は病院で検査を受けなければ判断できません。紹介した症状にあてはまる方は、すぐにクリニックに相談してください。
考えられる病気③夏場に発生しやすい熱中症
猛暑が続く夏場にあくびが止まらなくなっている人は、熱中症の前兆かもしれません。
熱中症で体内の水分が減ると、脳に十分な酸素を届けられずに生あくびが出やすくなります。同時にめまいや立ちくらみなどの症状も出るため、経口補水液などを補給し、十分な休息を取りましょう。
考えられる病気④更年期障害
40代あたりから発症しやすいと言われている「更年期障害」の影響を受けて、あくびが止まらなくなる人がいます。
更年期障害を発症すると、ホルモンバランスが崩れて自律神経が乱れてしまうのが特徴です。十分な睡眠を取れなくなるほか、頭痛などの影響を受けて生あくびが出やすくなります。また更年期障害は、男性よりも女性のほうが発症しやすい病気です。肉体的・精神的にも疲労がたまってしまうため、早めに対策に取り組むことをおすすめします。
考えられる病気⑤睡眠時無呼吸症候群(SAS)
あくびが止まらなくなるのは、次のような睡眠トラブルを発症しているのが原因かもしれません。
- いびきをかいている
- 睡眠時無呼吸症候群(SAS)を発症している
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は一時的に呼吸が止まる重大な病気です。睡眠時無呼吸症候群を発症していると、十分な酸素を取り入れられないまま長時間眠ることになります。結果として睡眠不足となり、あくびが連発しやすくなるのが特徴です。心不全といった合併症を引き起こすリスクもあることから、まずは睡眠を専門とするクリニックに相談してみるのが良いでしょう。
いびき・睡眠時無呼吸症候群は自分で気がつきにくい!
いびきをかいたり、睡眠時無呼吸症候群を発症しているかもしれないと感じている人向けに、発症のリスクをご紹介します。
いびきは、よく軽い問題だと思われがちですが、場合によっては、放置すると重大なトラブルにつながる恐れがあるのも事実です。自身の健康を維持するためにも、ぜひ参考にしてみてください。
無意識下で酸素不足に陥りやすい
いびきや睡眠時無呼吸症候群は、眠っている無意識下に起こる睡眠トラブルです。自分ひとりだと気がつけないことが多く、なぜあくびが止まらないのかわからないと悩む方もいます。
もちろん家族と一緒の部屋で寝ていれば、すぐに気がついてもらえますが、ひとり暮らしをしている人だと気づきにくい病気です。
「どんなに寝ても寝不足が続く」
「十分に寝てもあくびが止まらない」
という症状を感じたら、すぐにクリニックに相談してみてください。
心不全・糖尿病といった合併症を引き起こしやすい
睡眠時無呼吸症候群は、次のような合併症を引き起こす恐れがあります。
- 高血圧
- 心不全
- 不整脈
- 冠動脈疾患
- 糖尿病
どれも生死にかかわる重大な病気です。いびき・睡眠時無呼吸症候群が直接的に影響を及ぼすわけではありませんが、合併症など間接的な問題を引き起こすかもしれません。症状を放置する期間が長いほどトラブルを発症しやすくなるため、いびき・睡眠時無呼吸症候群に自覚がある人はなるべく早めにクリニックで治療を受けてください。
いびきは5割、睡眠時無呼吸症候群は1割近い人たちが発症する
日本人の場合、約5割の人たちが大小を問わずいびきを発症していると言われています。誰もが発症する病気であり、家族と一緒に生活している人のうち、1人以上はいびきが習慣化しているそうです。
また、いびきの状態が悪化して舌が喉側に落ち込むようになると、一時的に呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群を発症するかもしれません。睡眠時無呼吸症候群は日本人の1割が経験している病気であり、約1,200万人近い人たちが毎日、睡眠中に呼吸が止まっています。
さらにいびきはTVでコミカルな表現として扱われているほか、家族など身近の人が発症しているため、重大な病気とは考えられづらいのが特徴です。しかし、重症化すると生死にかかわる重大問題を引き起こす恐れもあるのも事実です。
家族の健康、そして自身の健康寿命を延ばすためにも、いびき・睡眠時無呼吸症候群についてお悩みなら、まずは専門のクリニックで無料カウンセリングを受けてみるのはいかがでしょうか。
参考:
Snoring|Richard J. Schwab , MD, University of Pennsylvania, Division of Sleep Medicine
あくびが止まらないとお悩みなら、まずはクリニックに相談
止まらないあくびにお悩みなら、まずはクリニックに相談することをおすすめします。参考として、クリニックに相談する利点をまとめました。
いびき・睡眠時無呼吸症候群の重症度はクリニックで診断してもらう
いびき・睡眠時無呼吸症候群の症状の度合いは、病院で医師に診断してもらわなければ判断できません。場合によっては急いで治療を始めなければならないステージにいる方も多いため、自身の症状の重さを知るために、ぜひクリニックで診察を受けてみてください。
いびき・睡眠時無呼吸症候群の治療方法・改善方法がわからないとお悩みなら、睡眠トラブル解決のプロに相談するのがおすすめです。
いびき・睡眠時無呼吸症候群について相談できる診療科一覧
いびき・睡眠時無呼吸症候群を相談できる診療科がどこなのかわからないとお悩みなら、次の診療科に相談してみてください。
- 耳鼻咽喉科
- 呼吸器内科
- 歯科
- いびき外来(睡眠外来)
いびき・睡眠時無呼吸症候群の治療はお近くの病院で受診できます。ただし耳鼻咽喉科、呼吸器内科、歯科は睡眠以外の治療にも対応しているため、睡眠の専門性に大きな差があります。
もし、いびき・睡眠時無呼吸症候群の治療を一手に引き受ける診療科をお探しなら、いびき外来(睡眠外来)に相談するのがおすすめです。睡眠の専門医から適切なアドバイス・提案を受けられるため、睡眠トラブルの早期解決を実現できます。
診療科についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事もご参照ください。
あくびが止まらない悩みは、いびきメディカルクリニックへ
長時間寝てもあくびが止まらないのは、肉体的・精神的な疲れのほか、適正睡眠時間を確保できていないのが原因かもしれません。また、別の病気を発症しており脳に十分な酸素を届けられていない場合もあります。
もし、あくびが止まらない原因がわからないとお悩みなら、睡眠トラブルの相談・解決を一手に引き受ける「いびきメディカルクリニック」にご相談ください。いびき・睡眠時無呼吸症候群の治療はもちろん、当院独自の切らないレーザー治療「パルスサーミア」を提供しています。
あくび問題の解決に効果的な治療を提案しているので、止まらないあくびを解決するためにも、まずは無料カウンセリングからご利用ください。
よくある質問
あくびが止まらないのは次のような病気が関係している場合があります。
- 貧血
- 脳の病気
- 熱中症
- 更年期障害
- 睡眠時無呼吸症候群
中でも「睡眠時無呼吸症候群」は誰もが発症しやすい病気です。発症原因や対策を詳しく知りたい方は、以下の記事をチェックしてみてください。