睡眠中にむせる大人は睡眠時無呼吸症候群の疑いあり!咳込む原因や効果的な治療法を紹介

睡眠時無呼吸症候群の原因
2024.11.20
睡眠中にむせる大人は睡眠時無呼吸症候群の疑いあり!咳込む原因や効果的な治療法を紹介

夜中にむせて何度も目が覚めるという経験をしていないでしょうか。また咳込んだ影響で目が覚え、寝不足や体調不良に悩まされる人も多いはずです。

この記事では、睡眠中にむせてしまう原因や解決策を紹介します。咳込んでしまう原因のひとつに睡眠時無呼吸症候群の疑いもあるので、チェックポイントやおすすめの治療方法も詳しくまとめました。

【いったいなぜ?】睡眠中にむせて起きる原因とは?

【いったいなぜ?】睡眠中にむせて起きる原因とは?

睡眠中にむせて目が覚めた経験はないでしょうか。寝ていただけなのに呼吸が苦しくなり、咳が止まらなくなったことがある人もいるでしょう。

睡眠中にむせるのは主に5つの原因が関係しています。なぜむせてしまうのか、自分にあてはまる原因を探してみてください。

部屋が乾燥していた

屋内が乾燥している状態で眠ると、気道が乾いて咳込みやすくなります。日本の湿度は年間平均で50%前後だと言われており、この値よりも湿度が低い状態で眠ると鼻~肺にかけての気道が乾燥して、気持ち悪さからむせてしまうのです。

特に冬場といった乾燥しやすい時期は、睡眠中にむせて目が覚める場合があります。寝る前に寝室の湿度や気象庁の湿度情報をチェックしたうえで眠るのが良いでしょう。

誤嚥(ごえん)により物体が肺に入り込んだ

就寝時間ギリギリまで食事をしてそのまま眠った場合には、誤嚥(ごえん)により、肺に物体が入り込むことがあります。誤嚥とは、誤って食べ物でないものを飲み込んでしまう「誤飲」とは違い、気道から肺のほうに抜けてしまう症状です。

食べ物などを口に入れたまま眠ってしまうと、呼吸した拍子に肺側に食べ物が入り込んでしまいやすく、最悪の場合咳が止まらずに肺炎の原因になると言われています。口に物を入れた状態で眠るのはたいへん危険ですので、就寝前の食事はできる限り避けてください。

風邪をひいて呼吸しづらくなっていた

風邪を引いた状態で眠っていると、のどの痛みや乾燥のせいで、睡眠中に咳が出やすくなります。また、鼻水などが気道に入り込み、むせてしまうのが特徴です。

睡眠中の咳を減らすためにも、部屋の湿度調整はもちろん、はちみつやのど飴などを食べて喉を潤わせてから眠るのがよいでしょう。

逆流性食道炎を患っていた

眠っているときにむせたことと同時に、胃のむかつきを感じているのなら逆流性食道炎を患っているのかもしれません。

逆流性食道炎とは、食道粘膜に炎症を起こす疾患のことです。ストレスや加齢、食べ過ぎ・飲みすぎなどが原因で発症し、胃酸が食道・気道へと逆流することによって、咳や吐き気を感じます。特に肥満の人が発症しやすい疾患ですので、生活習慣を改善が必要になると覚えておきましょう。

いびき・睡眠時無呼吸症候群で呼吸が難しくなっていた

普段からいびきをかいている人や、睡眠中に一時的に呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」を発症している人は、うまく呼吸ができなくなったせいで睡眠中にむせているのかもしれません。

人間は無意識状態で呼吸する生き物であるため、呼吸が苦しくなれば自然と体が反応します。睡眠中にむせるのもそのひとつであり「何か物が詰まっているのかもしれない」と脳が反応し、咳を出すのです。

睡眠中にむせる頻度が多い人は、体調不良に注意

睡眠中にむせる頻度が多い人は、体調不良に注意

何度も睡眠中にむせているとお悩みではないでしょうか。ただ一時的な症状なので放置している人もいるはずです。しかし、むせる頻度が多い人は、次のような体調不良に気を付けなければなりません。

 

  • 睡眠不足
  • ストレス
  • 自律神経の乱れ

睡眠中にむせたせいで目が覚めてしまい、睡眠不足が続いている人もいるはずです。また睡眠時間が減った影響でストレスを感じていたり、自律神経の乱れに悩んでいたりと、新たな問題が発生するかもしれません。

上記の問題が続いた場合、思考力・判断力の低下によってケガや事故が起きる恐れがあります。免疫力が低下して風邪をひきやすくなることも含め、早めの解決が必要だと覚えておきましょう。

睡眠中に咳込むのはいびき・睡眠時無呼吸症候群の疑いあり

睡眠中に咳込むのはいびき・睡眠時無呼吸症候群の疑いあり

睡眠中にむせる原因の中でも、特に発生頻度が高く注意しなければならないのが、いびき・睡眠時無呼吸症候群です。

久留米大学医学部、佐藤クリニック耳鼻咽喉科が実施した実験によると、いびき・睡眠時無呼吸症候群を発症している人は、発症していない人に比べて睡眠中にせき込みやすいことがわかっています。実際に睡眠時無呼吸症候群を発症している患者をモニタリングした結果、1時間に平均5回程度もむせていることがわかりました。

いびきは日本人の約半数の人たちが発症している睡眠トラブルだと言われており、さらに睡眠時無呼吸症候群はそのうちの20%近い人が発症しています。身近に起きやすいトラブルでもあるため、睡眠中にむせておきた経験があるのなら、いびきや睡眠時無呼吸症候群を疑い、治療をスタートするのが良いでしょう。大人の人ほど発症しやすい病気ですので、20代以降の方は特に注意が必要です。

睡眠時無呼吸症候群の原因については、下記記事で詳しく解説しています。併せてご覧ください。

参考:
睡眠時無呼吸症候群の睡眠中の嚥下機能|佐藤 公則,中島 格(「臨床セミナー 口腔咽頭疾患と嚥下機能」)
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の疫学|佐藤 誠(日本内科学会雑誌 109 巻 6 号)

睡眠時無呼吸症候群には合併症のリスクも

睡眠中にむせる原因である睡眠時無呼吸症候群は、ただ呼吸が止まるだけでなく酸素不足の影響で、次のような合併症リスクがあることに気を付けなければなりません。

 

  • 高血圧
  • 心不全
  • 不整脈
  • 冠動脈疾患
  • 糖尿病

生活習慣病である糖尿病にかかりやすくなることはもちろん、心不全や不整脈といった命にかかわる病気を併発するケースもあります。放置すればするほど合併症のリスクが高まっていくため、睡眠中にむせる原因がいびき・睡眠時無呼吸症候群かもしれないと感じたら、いびき外来のクリニックに相談してみましょう。

睡眠時無呼吸症候群の合併症についてより詳しく知りたい方は、下記記事をご覧ください。

睡眠中にむせるのを止めるために、いびき・睡眠時無呼吸症候群の治療を始めよう

睡眠中にむせるのを止めるために、いびき・睡眠時無呼吸症候群の治療を始めよう

普段からいびき・睡眠時無呼吸症候群に悩まされており、睡眠中に何度もむせて目が覚めるのなら、これから改善・治療に取り組むことをおすすめします。

参考として、すぐに実施できるいびき・睡眠時無呼吸症候群対策を2つまとめました。

自身で生活習慣を改善する

いびき・睡眠時無呼吸症候群は、舌が喉の奥(気道側)に落ち込み、呼吸しづらくなることによって発症するトラブルです。主に睡眠不足や運動不足、食生活、ストレスといった問題により引き起こされる場合が多いため、次の対策で生活習慣を改善しましょう。

 

  • 十分な睡眠時間を確保する
  • 日常的な運動を心がける
  • 栄養バランスのとれた食事を摂る
  • ストレス発散の趣味を見つける

対策を継続して生活が改善していけば、次第にいびき・睡眠時無呼吸症候群の症状が治まってきます。ただし、時間がかかること、誤った対策を取ると効果がないことに注意してください。

また生活習慣の改善について詳しく知りたい方は以下の記事がおすすめです。10種類の治し方を紹介しています。

いびき対応のクリニックに相談する【何科に相談すべき?】

もし自力でいびき・睡眠時無呼吸症候群を改善できないとお悩みなら、睡眠トラブル専門のクリニックに相談するのがおすすめです。クリニックでカウンセリング・検査・治療を受ければ、短期間で睡眠中にむせる問題を改善できます。もし相談先にお悩みなら、次の診療科を訪問してみてください。

 

  • 耳鼻咽喉科
  • 呼吸器科
  • 歯科
  • いびき外来、無呼吸外来

また、いびき・睡眠時無呼吸症候群といった睡眠トラブルに特化した治療を受けたいのなら、睡眠外来、無呼吸外来に相談するのがおすすめです。詳しくは以下の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

早期解決をお求めなら、切らないいびきレーザー治療「パルスサーミア」がおすすめ

早期解決をお求めなら、切らないレーザー治療「パルスサーミア」がおすすめ

いびき・睡眠時無呼吸症候群の治療にはさまざまな種類がありますが、トラブルの早期解決をお求めならいびきメディカルクリニックが提供する独自のいびきレーザー治療「パルスサーミア」を利用するのがおすすめです。パルスサーミアの治療方法について詳しく紹介します。

切開しないレーザー治療なので痛みがほぼない

パルスサーミアは、外科的手術を必要としないレーザー治療です。メスなどを使わずにレーザーの力を使って気道付近の粘膜部を引き締めます。

従来のいびきレーザー手術では粘膜部を切開して縫合する作業が必要であるため、強い痛みを感じるのが特徴です。一方パルスサーミアなら、術中・術後を問わず少しの痛みだけで治療を完了できます。痛みのある治療を選ぶと回復するまでずっと食事や会話が辛くなるため、痛みの少ないパルスサーミアによるいびき・睡眠時無呼吸症候群治療を検討してみてはいかがでしょうか。

ダウンタイムがないので復帰が早い

パルスサーミアは切らないいびきレーザー治療であるため、回復まで動けなくなる「ダウンタイム」がほぼありません。術後からすぐに日常生活に戻ることができるほか、入院せずに済みます。

従来のいびきレーザー治療の場合、数日間の入院や回復までに2週間近くかかるのが特徴です。
「仕事を休めない」
「ずっと痛い・動けないのは辛い」
と感じているのなら、ダウンタイムがほぼないパルスサーミア治療を受けるのが良いでしょう。

治療時間がたったの15分だけ

パルスサーミアは、施術がたったの15分で完了します。待ち時間や手続きの時間を入れても30分程度で治療が終わるので、毎日忙しく働いている人や、スキマ時間しか作れないという方でも気軽にいびき・睡眠時無呼吸症候群の治療が可能です。

また、自宅に治療機器を持ち帰る必要もありません。手ぶらで訪問し、そのまま手ぶらで帰宅できるため「気軽に受けられる治療法を選びたい」という方におすすめです。

<いびきメディカルクリニックのいびきレーザー治療「パルスサーミア」の詳細はこちら>

【他にもいろいろ】いびき・睡眠時無呼吸症候群の治療方法一覧

【他にもいろいろ】いびき・睡眠時無呼吸症候群の治療方法一覧

いびき・睡眠時無呼吸症候群の治療方法は、パルスサーミア以外にも次のような種類があります。

 

  • マウスピース療法
  • ナステント
  • CPAP(シーパップ)両方
  • レーザー切除治療
  • 軟口蓋形成術
  • 鼻中隔矯正術
  • 上下顎前方移動術
  • 口蓋扁桃摘出術

上記の治療方法は、いびき・睡眠時無呼吸症候群の検査結果そして医師の判断のもと提案されます。詳しい治療方法や料金情報を知りたい方は、以下の記事をチェックしてみてください。

睡眠中にむせるとお悩みなら、いびきメディカルクリニックへ

睡眠中にむせるとお悩みなら、いびきメディカルクリニックへ

睡眠中にむせて目が覚めるというお悩みは、睡眠時無呼吸症候群が原因かもしれません。日本人の誰もが発症するリスクのあるいびき・睡眠時無呼吸症候群は、知らず知らずのうちに発症している恐れのある睡眠トラブルです。

放置したままでいると症状が悪化するほか、合併症といったリスクをはらんでいるため「夜中にむせることが多い」「いびき・睡眠時無呼吸症候群のせいで寝不足が続く」とお悩みなら、いびきメディカルクリニックにご相談ください。

FAQ

よくある質問

睡眠中にむせる原因は何?

睡眠中にむせる人に多い傾向はある?

肥満や運動不足など、生活習慣が乱れている人であるほど、睡眠中にむせやすいと言われています。また、生活習慣が乱れている人の多くは、同時にいびき・睡眠時無呼吸症候群を発症しているかもしれません。普段からいびきをかいている人、呼吸が止まっている人は、睡眠トラブルに気を付けてください。

このページの監修医師
田沼 欣樹いびきメディカルクリニック いびき専門医
いびきや睡眠時無呼吸症候群は様々な病気に合併しやすいと言われています。健康寿命を伸ばす為にも早期診断・治療をおすすめします。いびきや睡眠時無呼吸症候群で悩む患者様へ、当院のレーザー治療で快適な睡眠手に入れていただき、健康をサポートすることをモットーに日々取り組んでいます。
田沼 欣樹
いびきや睡眠時無呼吸症候群は様々な病気に合併しやすいと言われています。健康寿命を伸ばす為にも早期診断・治療をおすすめします。いびきや睡眠時無呼吸症候群で悩む患者様へ、当院のレーザー治療で快適な睡眠手に入れていただき、健康をサポートすることをモットーに日々取り組んでいます。
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