【特徴】いびきをかきやすい人はどんな人なのか?

いびきの原因・対策
2022.11.01

「最近、家族にいびきがうるさくて眠れないと言われた…」

このように、いびきで悩んでいる人は多いのではないでしょうか?確かに、自分ではなかなか自覚できないし、指摘されていびきに気づいたとしても、恥ずかしくて誰にも相談できないですよね。 そこでこの記事では、いびきをかきやすい人にはどのような特徴があるのか、どうすればいびきをかきにくくすることができるのか、解決法をわかりやすく解説していこうと思います。記事の終わりに、これまでいびきに悩み続けてきた人におすすめの情報をお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

そもそもなんでいびきをかくの?

イビキがうるさい

そもそも、どうして人は「いびき」をかくのでしょうか?まずは、そのメカニズムからご説明します。

いびきのメカニズム

「いびき」とは、睡眠時の呼吸によって発生する異常音のことです。通常起きている間は、気道は筋肉によって支えられているので、常に十分な広さが確保され、スムーズな呼吸をすることができます。

しかし、睡眠中は全身の筋肉がゆるんで脱力するため、重力の影響で舌や喉の周りの筋肉が喉の奥に落ち込んで気道を狭めてしまいます。そのため、呼吸のたびに狭くなった気道の粘膜が振動して、「ガー」や「ゴー」という音を発生させるのです。これが、人間が寝ている間にいびきをかくメカニズムです。

参考:
いびきの原因と防止するための対処方法- 対策グッズを紹介
Q15 夜、いびきをかく、と言われました-呼吸器Q&A

放っておいても大丈夫?

疲れた時やお酒を飲んだ後、風邪をひいて扁桃腺が腫れた時など、一時的な原因でいびきをかくことがあります。このいびきの場合は、原因を取り除けばいびきも解消されるので、放っておいても特に問題はありません。

しかし、何らかの疾患が原因となって発生するいびき、特に「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」を伴ういびきには注意が必要です。

「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」はその名の通り、睡眠中に何度も無呼吸状態に陥ってしまう病気です。発症すると、睡眠中は常に大きないびきをかき、上記で紹介したような原因を取り除いても、いびきは解消されません。そして、睡眠中にしばしば呼吸が止まって低酸素状態になるので、脳は足りない酸素を補おうと中途覚醒を繰り返します。これにより、慢性疲労や日中の集中力低下だけでなく、生活習慣病や心臓病、脳血管障害発症のリスクを高めてしまうのです。

以下の記事で睡眠時無呼吸症候群の検査について解説しています。気になる人はぜひご一読ください。

参考:
Q15 夜、いびきをかく、と言われました-呼吸器Q&A

いびきをかきやすい人の特徴【10選】

考える女性

いびきをかきやすい人には、次のような10個の特徴があります。

肥満

いびきをかく一番の原因は、肥満です。肥満になって首の周りに脂肪がつくと、空気の通り道である気道が狭くなり、いびきをかきやすくなります。また、舌の周りの脂肪が増えると、舌の面積が広くなって気道を塞ぎやすくなります。これもいびきをかく原因です。

参考:
いびきの原因と防止するための対処方法- 対策グッズを紹介
どんな人が「いびき」をかきやすい?

太くて短い首・小さいあご

首が太くて短い人は、肥満の人と同様に首周りに脂肪がつきやすいので、気道が狭くなってよりいびきをかく傾向があります。また、アジア人は欧米人に比べて下あごが小さく後退しているため、仰向けになった時に舌根部(ぜっこんぶ:舌の根本の部分)が喉の奥に落ち込みやすくなります。そのため、痩せていてもいびきをかくので注意が必要です。

加齢

中高年になると、舌や喉の筋力が衰えて気道を広く保つ力が弱まります。このため、若い時はいびきをかかなかった人でも、年齢を重ねるといびきをかくようになる場合があります。

閉経による女性ホルモンの低下

「男性の方がいびきをかきやすい」というイメージがあります。というのも、女性ホルモンには気道を拡張させる作用があるため、男性よりも女性の方がいびきをかきにくい傾向があるのです。

しかし、閉経によって女性ホルモンの分泌が低下するとこの作用が弱まり、男性と同様に女性もいびきをかきやすくなってしまいます。「私は女性だから大丈夫」ということはありません。年齢、性別、体型関係なく、いびきは誰でもかく可能性があるので注意が必要です。

睡眠中に口呼吸をしている人

睡眠中の口呼吸も、いびきをかきやすくなる要注意サインです。口呼吸で寝ている人は、常に口がぽかんと開いた状態なので、より舌が脱力して舌根部が喉の奥に落ち込みやすくなります。それにより、空気の流れが舌の落ち込みによって妨げられ、いびきをかきやすくなるのです。また、口内から水分が蒸発して口や喉が乾燥するため、いびきの音が大きくなることにもつながります。

そして、このような慢性的な口呼吸の裏には、花粉症やアレルギー性鼻炎、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)などによる鼻詰まり、また鼻中隔湾曲症による鼻の変形などの疾患が隠れている場合が多いのもポイントです。朝起きた時に口が渇いていたり、喉がイガイガしたりするという人は、寝ている間に口呼吸になっている可能性が高いので気をつけましょう。

参考:
口・のどの乾燥、いびきの音に|ナイトミン鼻呼吸テープ|小林製薬
いびきの原因と防止するための対処方法- 対策グッズを紹介
いびきってどうやって治すの?原因別に対処法を徹底解説!

仰向け寝

いびきをかく人は、仰向けの状態で寝ることが多いです。仰向けで寝ると重力によって舌が喉の奥に落ち込みやすくなり、その結果気道が狭められていびきをかきやすくなります。そのため、なるべく仰向けではなく横向きやうつ伏せで寝るようにしましょう。

アルコール(飲酒)

お酒を飲むとアルコールの影響で筋肉が緩み、舌が落ち込んで気道が狭くなるため、いびきをよりかきやすくなります。「寝る前にアルコールを摂取するとより眠れる」と考える人もいると思いますが、飲酒、特に寝る前のアルコール摂取は睡眠の質を下げ、いびきを悪化させることにつながるので控えた方がいいでしょう。

睡眠薬の服用

睡眠薬の服用もアルコールと同様に筋肉を弛緩させ、気道を閉塞させる原因になります。ですので、寝つきを良くするために服用することは、かえって睡眠の質を下げるので控えた方がいいでしょう。

ただし、別の疾患の治療のために医師から睡眠薬を処方されている場合は、自己判断で服用を止めるのは危険ですので絶対にやめてください。いびきの症状が出て睡眠に影響がある場合は、速やかに担当の医師に相談し、薬の種類の変更や処方を変えるなどの対応をしてもらいましょう。

タバコを吸う

喫煙は鼻や喉の粘膜に炎症や腫れ、むくみを発生させるため、気道を狭めていびきをかく原因になります。また、喫煙の習慣がある人は、タバコを吸わない人よりもいびきや睡眠時無呼吸症候群を発症するリスクが高くなるという報告もあります。喫煙は、百害あって一利なしです。いびきを解消したいならば、禁煙をすることを強くおすすめします。

いびきをかきにくくする方法【5選】

看護師

上記のように、いびきにはさまざまな原因があります。それでは、どうすればいびきをかきにくくすることができるのでしょうか?その方法を5つご紹介します。

いびきをかいているかチェックする

まずは、自分が寝ている間にいびきをかいているのか、しっかり確認することが大切です。家族やパートナーなどと一緒に住んでいるという人は、自分が睡眠中にいびきをかいているか確認してみましょう。

一人暮らしの人や、家族などには恥ずかしくて聞けないという人は、いびきの状態をチェックできるアプリを使うのもおすすめです。寝ている時の音声を録音するだけでなく、睡眠の深さや寝返りの回数なども簡単に振り返ることができます。

横向き、もしくはうつ伏せで寝る

前章でも紹介したように、仰向け寝はいびきをかきやすくなる原因になります。そのため、いびきをかく人は、横向きやうつ伏せで寝るように心がけましょう。

しかし、なかなか寝ている時の体勢を意識するのは難しいものです。そんな時は、枕の下にタオルなどを挟んで傾斜をつけたり、毛布やクッションを背中に置いたりすると仰向けになりにくくなります。また、抱き枕を使用するのも、横向きやうつ伏せになりやすくなるのでおすすめです。

ダイエットをする

いびきの最大の敵は、肥満と言っても過言ではありません。先ほども説明したように、日本人は太っていなくてもいびきをかきやすいです。ですので、肥満体型の人はほぼ間違いなくいびきをかくようになり、最悪の場合睡眠時無呼吸症候群の発症につながります。

そのため、肥満の人は自分の生活習慣を見直すことが大切です。栄養バランスの取れた食事や適度な運動を取り入れ、規則正しい生活を心がけましょう。

寝酒は控える

夜になかなか寝つけないからと就寝前にお酒を飲む、いわゆる寝酒の習慣がある人は多いでしょう。確かに、寝る前の少量のアルコール摂取は睡眠の質を上げ、寝つきを良くするという報告もあります。

しかし、大量のアルコールは睡眠の敵です。アルコールの作用によって入眠スピードは早まりますが、その後の睡眠のリズムはガタガタに崩れます。そして、アルコールの利尿作用や脱水作用によって、ほぼ確実に夜中に目覚めることにつながり、睡眠の質を下げることになるのです。さらに、アルコールはより舌の筋肉を弛緩させるので、いびきの悪化の原因にもなります。

夜中に目が覚めたり、いつもより早く起きたりした場合は、確実に飲み過ぎです。どうしても寝酒をして寝つきを良くしたい場合は、アルコール度数が高いお酒をごく少量飲むようにしましょう。ただし、自分でアルコールの量をコントロールできず、つい飲みすぎてしまうのであれば、寝酒は控えたほうが無難です。

いびき防止グッズを使う

いびきを改善するために、いびき防止グッズを活用するのもいいでしょう。例えば、口にテープを貼って口呼吸を抑え、鼻呼吸を促す「鼻呼吸テープ」や、鼻腔を広げて鼻の通りを良くする「鼻腔拡張テープ」などは、ドラッグストアで簡単に手に入ります。

他にも、舌の落ち込みを防ぐ「マウスピース」や、鼻にチューブを挿入することで睡眠時の呼吸を補助する「ナステント」などもあります。医療機関の受診が必要ですが、どれも正しく使用すれば、一定の効果を期待できるものばかりです。自分に合ったグッズ、方法を使っていびきの改善に取り組んでみてください。

こちらの記事でも、いびきの防止方法について解説していますので、ぜひご覧ください。

いびきメディカルクリニックでは

ドクター

当院いびきメディカルクリニックでは、最新のいびき治療である「パルスサーミア」を行っています。「パルスサーミア」は、メスやレーザーで口蓋垂(こうがいすい)や軟口蓋(なんこうがい)を切り広げる従来のいびき治療とは違い、「切らない」のが特徴です。

詳しく説明しましょう。「パルスサーミア」は、レーザーを照射して口蓋垂などの粘膜の膨らみを取り除く処置を行いますが、レーザーで粘膜を引き締めるだけなので出血を伴いません。また、特殊なレーザーを使用するため、照射後の痛みや腫れ、違和感もほとんど感じることはありません。そして、従来の治療法で最もネックになっていた術後の長いダウンタイムもほぼなく、数日で元の生活に戻ることができます。

このように、「パルスサーミア」は痛み、ダウンタイムなどの懸念点をすべてクリアしているにも関わらず、これまでの治療法よりも大変優れた結果をもたらします。統計上では、初回の治療でも50%以上の方が効果を実感し、2回目の治療後では80%以上の方がいびきの改善を実感されています。個人差はありますが、1年〜3年程度効果が持続し、さらに数か月に1度メンテナンスを行うことで、その効果を維持・向上させていくことができます。

いびきにお悩みの方、治療をしてきたけどあまり改善が見られなかったという人は、ぜひ当院にご相談ください。

参考:いびきの治療法|いびきメディカルクリニック

まとめ

まとめ

いびきメディカルクリニックは、いびきの治療に特化した専門医院です。当院オリジナルの最新いびき治療である「パルスサーミア」を用いて、いびきや睡眠時無呼吸症候群の治療を行っています。新宿院・銀座院・立川院ともに駅から徒歩圏内という好立地なので、通院しやすいのもメリットのひとつです。(この度、名古屋院をオープンいたしました。)

また、当院ではお客様にご納得いただいたうえで治療にのぞんでもらうために、初回のカウンセリングと診察は無料で行っています。治療を始める前に、治療の流れや費用についてじっくり打ち合わせをしていただくことが可能です。LINE予約、そしてWEB予約の2種類の予約フォームをご用意しております。私たちが、あなたのいびき、そして睡眠時無呼吸症候群の根本治療を全力でサポートさせていただきます。

【よくある質問】

Q.いびきをかく人にはどんな特徴があるの?

A.いびきをかく人には、肥満やあごの小ささ、首の短さなどの見た目の特徴の他に、飲酒、喫煙などの生活習慣の特徴があります。

Q.いびきの危険性は?

A.いびきには、疲れた時やお酒を飲んだ後、風邪をひいて扁桃腺が腫れた時など、一時的な原因によるものと、何らかの疾患が原因となって発生するものがあります。ストレスや風邪など原因が一時的なものである場合は、放っておいても特に問題はありません。ですが、何らかの疾患が原因となって発生するいびき、特に「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」を伴ういびきは注意が必要です。

このページの監修医師
田沼 欣樹いびきメディカルクリニック いびき専門医
いびきや睡眠時無呼吸症候群は様々な病気に合併しやすいと言われています。健康寿命を伸ばす為にも早期診断・治療をおすすめします。いびきや睡眠時無呼吸症候群で悩む患者様へ、当院のレーザー治療で快適な睡眠手に入れていただき、健康をサポートすることをモットーに日々取り組んでいます。
田沼 欣樹
いびきや睡眠時無呼吸症候群は様々な病気に合併しやすいと言われています。健康寿命を伸ばす為にも早期診断・治療をおすすめします。いびきや睡眠時無呼吸症候群で悩む患者様へ、当院のレーザー治療で快適な睡眠手に入れていただき、健康をサポートすることをモットーに日々取り組んでいます。
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