鼻いびきの原因は?鼻いびきを解消する方法まで徹底解説
目次
【2023年12月8日更新】
口を閉じているにもかかわらず、いびきをかくという状態を「鼻いびき」と呼びます。
いびきは通常上気道(鼻から肺まで)が狭まることで起こり、その際口を開けて呼吸していることが多いです。
しかし、なぜ口を閉じているのにいびきをかくのか、「鼻いびき」の状態はどのように起こるのか、と不思議に感じる人もいるでしょう。
この記事では、鼻いびきをかく主な原因について紹介します。 自宅でできる鼻いびきの対策方法と、専門のクリニックで受ける治療についてもご紹介しているので、詳しくチェックしていきましょう。
口を閉じていてもいびきをかく?鼻いびきの原因とは
鼻いびきの主な原因の一つは、鼻腔内トラブルによる鼻の通りの悪化です。
具体的な鼻腔内トラブルとしては、鼻中隔弯曲症、肥厚性鼻炎、アレルギー性鼻炎、血管運動性鼻炎、慢性副鼻腔炎などがあげられ、そのほかにもアルコールの過剰摂取や空気の乾燥が原因として考えられています。
このように、何かしらの原因で鼻腔内が小さくなり振動音が発生することで、鼻いびきは引き起こされます。
ここでは、鼻いびきの代表的な原因である「鼻づまり」「過度なアルコール摂取」「空気の乾燥」について詳しくご紹介します。
鼻いびきの原因①鼻づまりによる炎症
鼻づまりには、花粉などのアレルゲンに対する免疫反応で起こる「アレルギー性」、ウイルスや細菌などの感染が原因で起こる「感染性」の2種類があります。
これらの原因により鼻腔内に炎症が起きると、粘膜が腫れ上がり鼻腔が狭くなります。その状態では呼吸が乱れたり、空気の流れが妨げられたりするため、鼻や口腔内の粘膜が振動してしまい、鼻いびきが発生するのです。
また、片方の鼻腔詰まりが原因で鼻いびきが生じている可能性もあるため、心当たりのある方は医療機関で治療をすることがおすすめです。
鼻いびきの原因②過度なアルコール摂取による筋力低下
過度のアルコール摂取は、喉や舌周りの筋肉を緩ませます。舌を正しい位置で維持する力が低下し喉に落ちてしまうことで、気道が狭くなり鼻いびきの原因となるのです。
また、アルコールには、鼻粘膜を腫らしたり鼻腔を狭くさせたりなど、鼻づまりの原因となる血管拡張を引き起こしやすくします。
そのため、過度のアルコール摂取を控えるだけで、いびき改善が叶うともいわれています。
いびきの原因③空気の乾燥による鼻粘膜の膨張
空気が乾燥していると、鼻粘膜が腫脹したり鼻の動きが悪くなったりなど、鼻いびきを悪化させる原因となります。
特に冬場は乾燥しやすいため、湿度は50~60%を目安に維持しておくと良いでしょう。
湿度を上げるための方法としては、加湿器を設置したり濡れたタオルを枕元に置いたりすることがおすすめです。常に適切な湿度を保つことで、いびきの原因となる鼻粘膜の乾燥や炎症を防ぎ、睡眠時の鼻いびきの予防が期待できます。
このように、鼻いびきは体調や環境など、様々なことが要因となり引き起こされます。下記の記事では、いびきの原因を種類・タイプ別に更に詳しくご紹介しているので、気になる方はチェックしてみてください。
鼻いびきの原因を改善できるおすすめグッズ
鼻いびきは、市販のアイテムを使用してセルフケアすることも可能です。
ここでは、原因改善が期待できる代表的な対策アイテムと対処法を紹介します。
鼻孔拡張テープ
ドラッグストアやバラエティショップでは、鼻孔拡張テープやマウスピースなどの鼻いびき改善に向けた商品が販売されています。
例えば、鼻孔拡張テープは、皮膚を引っ張ることで鼻通りを良くし、鼻詰まりを解消する仕組みです。また、歯を固定できるマウスピースの使用は、鼻呼吸の促進や口呼吸の防止につながります。
これらの商品は手軽に購入可能で、症状が軽い方や手軽に改善を目指したい方におすすめです。
鼻腔拡張器
鼻腔拡張器とは、鼻腔を拡張した状態を保つことで呼吸をサポートする鼻いびき改善アイテムです。
鼻腔拡張器は、小型のバネにより鼻孔を強制的に開けるため、鼻呼吸をする際に鼻孔が潰れてしまったり、アルコール摂取などが原因で舌を支える力がなかったりする方におすすめです。
鼻孔が潰れるタイプかどうかをチェックするためには、鏡の前で深呼吸をして、一気に鼻をすすってみましょう。鼻をすすった際に鼻孔が潰れた場合、一度使用してみると良いかもしれません。
また、鼻の中に物を入れることに抵抗がある方には、テープを鼻上部に貼る鼻ストリップを使用することも、原因改善方法の一つとしておすすめです。
鼻いびきの原因は放置しない!快眠を手にいれるには治療が必要
乾燥やアレルギーによって引き起こされる鼻いびきは、睡眠の妨げとなるだけでなく、ストレスの原因にもなってしまいます。
市販のグッズを活用しながらも、やはり鼻いびきの原因を明確にして、正しい対処をするためにも、一度クリニックを受診した方が良いでしょう。
鼻炎や口蓋垂周辺に気道を塞ぐ箇所がある場合には、必要に応じてレーザーで処置します。レーザー治療は、日帰りで行うことが可能です。
鼻いびきがひどいと睡眠の質が落ちます。すると、寝ている間に血圧が上昇して体にストレスがかかり、糖代謝異常を起こしがちです。ひいては糖尿病や高血圧につながるリスクもあります。
また糖代謝異常によって就寝中に体力を消耗し、空腹を感じやすく食べ過ぎてしまうことから肥満体型となることもあります。
睡眠の不足により不安症やうつ病といった精神疾患を招く恐れもあるのです。
身体・精神・社会の面で様々なデメリットが出てきますので、鼻いびきをかいている場合は放置せず一度は受診することをおすすめします。
鼻いびきの原因を知るためにもクリニックに相談しよう
鼻いびきの原因がどのようなことかによって、対処や治療法も異なります。
鼻いびきに悩んでいる方は、まずは過度なお酒を控えて、健やかな生活習慣を確立することで、症状を和らげることができるでしょう。
とはいえ、それでも症状が改善されない場合や、鼻いびきの原因がわからない場合には鼻専門のクリニックを受診してみましょう。
問診や検査から診断を得て、適切な方法で鼻いびきに対処することをおすすめします。