いびきと肥満の関係性を分かりやすく解説!最新のいびきレーザー治療で改善しよう

いびきの原因・対策
2024.06.18
いびきと肥満の関係性を分かりやすく解説_最新のいびきレーザー治療で改善しよう

「最近いびきをかくようになった…」
「しっかり寝ているはずなのに、疲れが取れない…」

このように、いびきに悩んでいる人は多いでしょう。もしかしたらそのいびきの原因は、肥満にあるかもしれません。実は肥満といびきには密接な関係があります。そして、この両者はいずれ睡眠時無呼吸症候群という恐ろしい病気の発症につながってしまうため、早急な治療が必要とされています。

そこで今回は、睡眠時無呼吸症候群と肥満の関係性について詳しく解説していきます。また、肥満といびきを根本改善できる可能性がある最新治療についても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

そもそも肥満とは?

そもそも肥満とは?

「肥満」とは、正常な状態よりも体重が重くなっている状態のことですが、ただ体重が重いことを肥満というのではありません。正式には、体脂肪が過剰に蓄積したうえで、体重が増加することを「肥満」と呼びます。

具体的な肥満の判断基準は、一般的にBMI(体格指数)を用います。このBMIは、体重(kg)÷ 身長(m)÷ 身長(m)によって求められ、BMIが25以上だと肥満と判定されます。

詳しい判定基準は、以下の通りです。

  • 18.5未満:低体重
  • 18.5以上 25未満:普通体重
  • 25以上 30未満:肥満1度
  • 30以上 35未満:肥満2度
  • 35以上 40未満:肥満3度
  • 40以上:肥満4度

参考:
肥満と健康|e-ヘルスネット(厚生労働省)

いびきと肥満の関係性

いびきと肥満の関係性

過剰な体重増加と体脂肪の蓄積が起こる肥満ですが、いびきとどのような関係があるのでしょうか?

肥満はいびきの最大の危険因子

専門家の間では、肥満はいびきの最大の危険因子とされています。

肥満になると、腹部だけでなく首の周りや舌、喉にも脂肪がつきます。すると、寝ている間に気道を圧迫し、空気の出入りがしづらくなります。

その結果、狭い気道内を無理矢理空気が通るため、気道の粘膜や喉粘膜が空気によってふるえ、「ガー」や「ゴー」といった大きないびきとなるのです。

参考:
5.肥満症と睡眠障害|J-STAGE
健康づくりのための睡眠ガイド 2023(案)|厚生労働省

日本人の場合は少々の肥満でいびきをかくことも…

そして、日本人特有のあごの骨格も、肥満といびきを強く結びつける原因です。

日本人のあごの骨格は欧米人よりも小さく、加えて首も太くて短い人が多いです。その結果、少々の肥満でも首周りに脂肪がつき、いびきをかきやすい性質があります。

参考:
歯並びと睡眠の深~い関係|睡眠時無呼吸症候群(SAS)net

いびきがダイエットを妨げる⁉︎

さらに、いびきはダイエットの成功をも妨げるとの報告もあります。

私たちの食欲には、主に食欲を抑制する「レプチン」と、食欲を増進させる「グレリン」の2つのホルモンが大きく関わっています。

例えば、レプチンの働きが高まると、私たちは食欲が抑えられ、逆にグレリンが活発になると食欲を強く感じるようになります。

つまり、この2つがうまくバランスを取ることにより、私たちは適切なタイミングで食欲を感じ、適度な食事量で満腹を感じることができるのです。

しかし、近年の研究により慢性的な睡眠不足はレプチンを減少させ、そしてグレリンの働きを促進させることがわかりました。

具体的には、レプチンが減少することによって満腹を感じにくくなり、グレリンが増加することによって食欲が抑えられなくなります。すなわち、慢性的な睡眠不足は正常な食欲のコントロールに不具合を生じさせ、食べ過ぎによる体重増加を引き起こす可能性があるのです。

参考:
5.肥満症と睡眠障害|J-STAGE

肥満によるいびきを放っておくとどうなる?

肥満によるいびきを放っておくとどうなる?

いびきは肥満に深く関係していることに加え、次のような命にかかわる事態にも発展する可能性があります。

睡眠時無呼吸症候群を発症する

睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中にしばしば呼吸が浅くなったり、止まったりする病気です。発症すると、寝ている間に呼吸をしていない状態(無呼吸状態)に何度も陥るため、体は足りない酸素を補おうと中途覚醒を繰り返します。しかし、本人には夜中に起きているという自覚はありません。これにより、本人は無自覚のまま睡眠が妨げられ、慢性的な不眠状態に陥ります。

そして、本疾患の大きな特徴とされるのが睡眠時の大きないびきです。メカニズムは上記でも解説したように、肥満による首周りの脂肪沈着などを発端とした気道圧迫で、実際睡眠時無呼吸症候群の患者の多くは肥満にも陥っていることが近年の研究で明らかになっています。

危険①:合併症

睡眠時無呼吸症候群は慢性的な睡眠不足を主症状とする疾患ですが、治療が遅れると次々と合併症を引き起こし、最終的には命を落とす危険性があります。

例えば、睡眠中にたびたび繰り返される無呼吸によって、脳は低酸素状態に陥ります。すると、脳は酸素を確保するために呼吸を再開させますが、このとき交感神経が優位になることで血圧が上昇します。

これによって発症するのが、高血圧です。

そして、高血圧によって血管に強い負荷がかかり続けると、次第に血管が脆くなって「動脈硬化」が起こります。

さらに、動脈硬化が心臓付近の血管で起きると、やがて心筋梗塞に、脳の血管で起きると脳梗塞や脳出血などに発展し、最悪の場合命を落とす可能性もあります。

このように、睡眠時無呼吸症候群は合併症によって命を落とすリスクが非常に高い疾患でもあるのです。

参考:
睡眠時無呼吸症候群 / SAS|e-ヘルスネット(厚生労働省)

危険②:居眠り運転による交通事故

合併症リスクに加え、睡眠時無呼吸症候群は慢性的な睡眠不足による交通事故リスクも深刻です。

前述したように、睡眠時無呼吸症候群は居眠りを起こしてしまうほど重症の睡眠不足に陥っていながら、本人はそのことになかなか気づくことができません。

その結果、居眠り運転による交通事故や重大な労働災害などを引き起こし、社会に大きな損害をもたらしてしまうのです。

実際、過去にも車・バス・トラック・電車などの運転手が、無呼吸を発症しているにもかかわらず業務を続けたことで事故を起こし、死傷者が出た事例が多数報告されています。

このように、睡眠時無呼吸症候群は個人の健康を害するだけでなく、場合によっては社会にも大きな影響を与える可能性があります。

参考:
交通安全・健康向上に睡眠時無呼吸症候群スクリーニングが果たす役割|国土交通省

肥満によるいびきを解消するには?

肥満によるいびきを解消するには?

睡眠時無呼吸症候群は、一見するとただ寝ている間にいびきをかくだけのように思えますが、実際は発症するとその本人だけでなく社会全体に悪影響を与える可能性があります。

ゆえに、その大きな原因となり得る肥満といびきは早々に治療をすることが肝心です。ここからは、肥満といびきの治療法について解説していきます。

食事療法や運動療法を組み合わせた生活習慣の改善

肥満に対しては、生活習慣の改善が非常に有効です。

食事療法や運動療法を組み合わせたプログラムを医師が考案し、それに沿って生活習慣の改善が行われます。

肥満の解消には長い時間を要する場合が多いですが、少しずつ肥満を解消していくことで、いびき治療の効果を高め、より早い治療につなげることができるでしょう。

参考:
5.肥満症と睡眠障害|J-STAGE

CPAP(シーパップ)

いびき治療で最も一般的とされているのがCPAP治療です。

「CPAP(シーパップ):経鼻的持続陽圧呼吸療法」は、鼻に装着したマスクから空気を送り込み、睡眠中の気道を開存させて無呼吸が起こらないようにする治療法です。

本治療を適切に行うことで、睡眠中の無呼吸やいびきが徐々に減少し、熟睡感が得られてすっきりと目覚めることができるとされています。また、治療を継続することで夜間に尿意で起きる回数が減ったり、生活習慣病に改善が見られたりするなどの報告もあります。

ただし、CPAP治療が適用となるのは、いびきや無呼吸の症状が中等症〜重症と診断された場合で、軽症のいびき・無呼吸の場合は歯に装置をはめて行うマウスピース治療が適用されます。

自分がどの治療を行うことになるかは、担当の医師に相談しましょう。

参考:
5.肥満症と睡眠障害|J-STAGE

ただし減量とCPAP(シーパップ)では根本治療は難しい

高い治療効果をほこるCPAP治療と減量ですが、いびきを根本的に治療することは難しいとされています。

その大きな理由は、CPAP治療はあくまで対症療法であるという点です。

CPAPは、鼻に装着したマスクに装置から空気を送り込み、持続的な陽圧状態を保つことで睡眠中の無呼吸やいびきを解消する治療法ですが、効果を発揮させるためには睡眠中は毎回この装置をつけなければなりません。

そして、この装置によっていびきを抑えている間に、減量や生活習慣の改善を行って、いびきをかかない体づくりをするというのが、より実際の形に即したCPAP治療です。

つまり、CPAPをするからいびきが治るわけではなく、CPAPを使用していびきを抑制している間に、減量などの別のアプローチをしなければ、いびきの解消は見込めないのです。

実際、いびきが治ったと思ってCPAPを使用しなくなった結果、いびきが再発してまた治療を始めざるを得なくなったというケースは多数報告されています。

こうした理由から、CPAPと減量だけでは、いびきを根本治療するのは難しいと言われているのです。

【最新】いびきと肥満の根本改善を目指せるレーザー治療がある

【最新】いびきと肥満の根本改善を目指せるレーザー治療がある

根本治療は難しいとされてきたいびき治療ですが、技術の進歩によっていびきの根本治療を目指せる治療法が近年開発され、注目を集めています。それが、最新のいびきレーザー治療の「パルスサーミア」です。

パルスサーミアについて

パルスサーミアとは、喉粘膜(口蓋垂や軟口蓋)にレーザーを照射し、粘膜の膨らみを取り除くことで、気道を広げていびきを改善するレーザー治療です。これは、いびきメディカルクリニックで行っているオリジナルの治療法で、これまで多くの方に効果を実感していただいています。

レーザーを使用すると聞くと、「痛そう…」とか「怖い…」という印象を持つ方も多いでしょう。しかし、パルスサーミアは特殊なレーザーを使用しており、粘膜を傷つけずに引き締めることができます。そのため、出血はなく、痛みもほとんどありません。

また、これまでのレーザーを使用した治療では、術後は食べ物が飲み込みづらいなどのダウンタイムがありましたが、それも数日で済むようになったため、スムーズに日常生活に戻ることができます。

パルスサーミアはいびきと肥満解消に効果が期待できる

そして、パルスサーミア治療をすれば、高いいびき解消効果が期待できます。

実際、当院でパルスサーミア治療を受けた方を調査した結果、初回の治療では50%以上の方が、そして2回目の治療後では80%以上の方が改善を実感されています。

パルスサーミアは、CPAPよりも早いペースでいびき解消効果が期待できるため、不眠による肥満悪化の悪循環を早い段階で断つことができます。その結果、より確実に肥満解消を目指すことができ、意識的に生活習慣の改善を行えば、さらに高い肥満解消効果が期待できるでしょう。

パルスサーミア治療を受けたい方はいびきメディカルクリニックへ相談を

パルスサーミア治療を受けたい方はいびきメディカルクリニックへ相談を

今回は、いびきと肥満の関係性について解説しました。

肥満はいびきを大きく進行させる重大な原因の一つで、治療が遅れるとさらに肥満もいびきも悪化してしまう特徴があります。

したがって、症状に心当たりがある場合は早急に医療機関を受診し、治療を開始する必要があります。

当院でパルスサーミア治療を希望される方は、無料カウンセリングにお越しください。治療前にスケジュールや費用、そしてお客様が不安に思われることについて、専門スタッフがしっかりとお答えいたします。

また、初回カウンセリングは、WEBとLINEの2種類の予約フォームからご予約いただけます。そちらもぜひご活用ください。

FAQ

よくある質問

いびきと肥満の関係は?

いびきがダイエットを妨げることがあるって本当ですか?

いびきによって慢性的な睡眠不足に陥ると、食欲をコントロールするホルモンのバランスに乱れが生じ、つい食べ過ぎてしまうという事態に陥ります。

このページの監修医師
田沼 欣樹いびきメディカルクリニック いびき専門医
いびきや睡眠時無呼吸症候群は様々な病気に合併しやすいと言われています。健康寿命を伸ばす為にも早期診断・治療をおすすめします。いびきや睡眠時無呼吸症候群で悩む患者様へ、当院のレーザー治療で快適な睡眠手に入れていただき、健康をサポートすることをモットーに日々取り組んでいます。
田沼 欣樹
いびきや睡眠時無呼吸症候群は様々な病気に合併しやすいと言われています。健康寿命を伸ばす為にも早期診断・治療をおすすめします。いびきや睡眠時無呼吸症候群で悩む患者様へ、当院のレーザー治療で快適な睡眠手に入れていただき、健康をサポートすることをモットーに日々取り組んでいます。
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