ストレスがいびきの原因になる?その理由と対処法を探ってみよう

いびきの原因・対策
2022.03.28
頭痛に悩む女性

【2023年12月8日更新】

「ストレス社会」とも呼ばれる現代社会では、多くの方々がストレスを抱えて悩んでいます。さまざまな体調不良を起こす方が増えていますが、その中でいびきの症状が強くなったと感じる方もおられるのではないでしょうか。いびきとストレスは関係性があるのか、ストレスを解消できるといびきの症状も軽減できるのか、気になる方は今回の記事をぜひ参考になさってください。

ストレスはいびきの原因になる!その理由は?

いびきをかく男性

結論からお伝えすると、いびきの原因のひとつにストレスが含まれています。これには、次にあげる理由が関係しているのです。ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

自立神経が乱れる

ストレスを抱えている状態では、自律神経の乱れが起こります。この影響で呼吸が浅くなり、脳に十分な酸素が届かなくなってしまうのです。口呼吸は、鼻呼吸に比べ多くの酸素が取り込めるため、自然と口呼吸になりやすくなります。

口呼吸になると、舌が喉に落ち込みやすく気道が狭くなりやすいことから、空気の通りも悪くなります。その結果、いびきが起こりやすくなるのです。
ストレスにより自律神経の乱れが生じている際は、深呼吸や入浴などを通して体をリラックスさせると良いでしょう。

体を休ませようとする作用が働く

人間の身体にストレスが蓄積すると、全身を休ませようとして全身の筋肉が緩みます。これは、喉周辺の筋肉も同様であり、緩むことで舌根沈下が起き、気道がさらに狭くなってしまいます。そのために、いびきを発生させる原因と言われているのです。

ストレスが蓄積されていると感じた場合、長時間の休息をとることも大切です。体の緊張をほぐし筋肉を解放させることで、ストレスによるいびきを軽減できるようです。

セロトニンが減少する

セロトニンが減少するとうつ病になりやすいと言われています。ドーパミン・ノルアドレナリンと合わせて、三大神経伝達物質と呼ばれますが、いびきとどのような関係があるのでしょうか。
セロトニンは、精神的な安定感や落ち着きをもたらすほか、上気道を広げる筋肉を刺激する作用も持っています。セロトニンが減少すると、作用が弱まることで上気道が狭くなる確率が高まり、いびきが発生するのです。

ストレスにより減少したセロトニンを増加させるためには、睡眠や運動、食事などの生活習慣を見直すと良いと言われています。常に体や心の健康を意識し、いびきの原因となるセロトニンの減少を予防するようにしましょう。

いびきの原因となるストレス行動とは?

目頭を抑える男性

ストレスが起こると暴飲暴食をしたり、アルコールを過剰摂取したり、夜更かしをしたりなどの行動を起こしやすくなります。これらは睡眠の質を低下させる行動であり、いびきの原因となるのです。
ここでは、ストレスによってやりがちな4つの行動をご紹介します。

①暴飲暴食

暴飲暴食を繰り返し肥満の傾向が強くなると、首回り・喉・舌などにも脂肪がつくことで、上気道を圧迫しやすくなります。その結果、息の通り道が狭まり、いびきを引き起こす原因につながるのです。

ストレスが溜まると暴飲暴食してしまう方は、食べたいと思った際に30分ほど我慢したり、散歩やストレッチをしたりすることで、食欲から意識を逸らすようにしてみると良いかもしれません。

②やけ酒

やけ酒を起こすことで、アルコールの作用が働き舌の筋肉が緩むため、いびきの原因となります。
また、やけ酒をした際の睡眠の質はかなり悪く、しっかりと体調回復できない可能性が大変高くなります。このように、やけ酒は体にさまざまな悪影響を及ぼすため、ストレスがたまった際は別の方法で発散するよう心がけると良いでしょう。

③夜更かし

ストレスで夜更かしが続いている場合、睡眠の質が低下しいびきに発展している可能性が考えられます。
また、体内リズムが崩れることにより、不眠症や概日リズム睡眠障害などの睡眠障害を引き起こすこともあるので、心当たりのある方は適切な睡眠環境の整備を意識するようにしましょう。

④過剰なニコチン摂取

過剰なニコチン摂取は、鼻や喉の粘膜に腫れやむくみなどの炎症を引き起き、気道を狭める原因となります。
ストレスによりタバコの本数が増えた、禁煙が続かなかったという方は、たばこの代わりにガムや飴を舐めるなどして、なるべくニコチン摂取量を抑えるよう心がけると良いかもしれません。

下記の記事では、ストレスによって生じる大きないびきの解決策をご紹介しています。デメリットや原因についても解説しているので、大きないびきでお悩みの方はチェックしてみてください。

いびきの原因がストレスの場合に取りたい行動とは?

ランニング中の女性

ストレスが、いびきの症状を引き起こす可能性が高まることがわかりました。それでは、ストレスが溜まっていると感じたとき・もしくはストレスを溜めないようにしたいときに、どのような行動を取るといびき予防効果が期待できるのでしょうか。

運動する

運動は、気持ちを前向きにしたり心身ともにリラックスさせたりする効果が期待できます。
また、軽い有酸素運動を行うと、体内に空気をたくさん取り込めるようになり、血液や脳へ酸素が十分に届くようになります。
これにより、睡眠の質が向上したり、呼吸が深くなったりするため、いびきの原因解消となるのです。

運動から遠ざかっている方は、1日20分程度のウォーキングや軽いランニングなどから始め、少しずつでもいいので毎日継続できるように頑張ってみましょう。

腹式呼吸を心がける

腹式呼吸を行うと、副交感神経が優位になることでリラックス効果が得られます。また、腹式呼吸は口呼吸の予防にもなるので、いびきの予防に効果的です。

息を吐くときは、鼻と口のどちらから行っても構いませんが、息を吸うときは鼻から吸うように心がけましょう。おへそから5cmほど下にある「丹田」という箇所を意識すると、お腹を膨らませやすくなります。

音楽を聴いたり歌を歌ったりする

音楽は、疲れた心を癒やしてくれるものです。自分の気分に合わせて音楽を選び、音楽を聴くことだけに集中してみましょう。
アップテンポの音楽であれば、エネルギーや活力が生まれますし、スローテンポな曲は不安や緊張の緩和につながります。

音楽により気持ちを落ち着かせる効果を得ることで、寝つきが良くなりいびきの予防となるのです。

話し相手を見つける

辛い気持ちを誰かに話してみるだけでも、心が軽くなります。一人で我慢してしまうと、悪い方向に考えてしまいがちですので、信頼できる話し相手を見つけて自分の気持ちを打ち明けてみましょう。
ストレスが溜まったときに誰かと話す時間を作ることで、いびきの原因となる暴飲暴食やヤケ酒に走るのを防げます。

なりたい自分を思い浮かべる

現在の自分自身を振り返り、何ができているのかを振り返ってみましょう。その上で、できていることを生かし、自分がこの先どのように変わっていきたいかを思い浮かべます。そして、小さい目標を少しずつ達成していくと、目標の自分にたどり着けるでしょう。

もやもやした気持ちを解消させることで、考えすぎによる夜更かしを解消でき、それに伴ういびきの発生を改善できるでしょう。

いびきの原因をはっきり知りたいときはいびきメディカルクリニックへ

問診票を前に患者と向き合う医者

ストレスによるいびきの原因はひとつではなく、さまざまな要素が考えられるため、あらゆる方面から原因を追究していくことが大切です。原因を突き止め、症状の改善を目指すには、専門病院で診察を受けるのが一番の近道です。

いびきメディカルクリニックは、いびき治療に特化した専門病院でございます。いびきに悩む全ての患者様が悩みを解決できるよう、カウンセリングや問診によりご相談させていただきます。 カウンセリングは無料でございますので、お電話もしくはメールにてご予約の上、お気軽にご来院ください。  

このページの監修医師
田沼 欣樹いびきメディカルクリニック いびき専門医
いびきや睡眠時無呼吸症候群は様々な病気に合併しやすいと言われています。健康寿命を伸ばす為にも早期診断・治療をおすすめします。いびきや睡眠時無呼吸症候群で悩む患者様へ、当院のレーザー治療で快適な睡眠手に入れていただき、健康をサポートすることをモットーに日々取り組んでいます。
田沼 欣樹
いびきや睡眠時無呼吸症候群は様々な病気に合併しやすいと言われています。健康寿命を伸ばす為にも早期診断・治療をおすすめします。いびきや睡眠時無呼吸症候群で悩む患者様へ、当院のレーザー治療で快適な睡眠手に入れていただき、健康をサポートすることをモットーに日々取り組んでいます。
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