旅行中のいびきが心配…簡易対策から根本治療までをご紹介!
目次
「いびきをかいているせいで、旅行に行くのをためらってしまう…」
「いびきがあっても旅行に行きたい!」
このように、日常的にいびきをかいている人は、周りに迷惑をかけたくないと旅行に行くのをためらう場合が多いです。そうとは言いつつも、たまには旅行に行きたいと思いますよね。
そんな方に、朗報です。たとえいびきがあっても、しっかり対策をすればいびきを抑え、周りにも気兼ねなく旅行を楽しむことは十分可能です。この記事では、いびきをかいている人でも旅行に行けるよう、いびきを防止するおすすめのグッズをご紹介します。ぜひ、参考にしてください。
そもそもどうしていびきをかくの?
そもそも、どうしていびきをかいてしまうのでしょうか?まずは、そのメカニズムから解説していきましょう。
いびきとは
いびきとは、睡眠中に何らかの原因により気道が閉塞し、空気の通り道が狭くなることで発生する異常音です。
本来、人間の気道は筋肉によって支えられているため、起きている間は空気の通り道がしっかりと確保され、スムーズに呼吸ができています。ですが、寝ている間は全身の筋肉が脱力するので、喉の奥に舌が落ち込んで気道を塞ぎやすくなります。
その結果、狭い気道を空気が通ることで粘膜がふるえ、「ガー」や「ゴー」といった大きないびきを発生させるのです。
参考:
ココカラクラブ|恥ずかしくて相談できない!「いびき」をかきにくくする方法
フランスベッド – 在宅介護・医療|いびきの原因と防止するための対処方法- 対策グッズを紹介
いびきの原因
いびきの原因として、代表的とされているのが肥満です。
肥満になると、上半身を中心に腹周りや首、喉、舌にも脂肪が付きます。すると、通常よりも気道が狭い状態になるので、眠ったときに重力によって落ち込んだ舌が気道を塞いで、いびきをかきやすくなります。
しかも、もともと日本人は首が短くて太く、そしてあごが小さい傾向にあるため、少々の肥満でも首周りに脂肪が付き、太っていなくてもいびきをかいてしまう人が多いです。そのため、肥満体型になりやすい中年、特に上半身に脂肪が付きやすい(内臓脂肪型肥満になりやすい)男性は注意が必要です。
また、いびきは寝酒や喫煙によっても誘発されます。寝る前の飲酒や喫煙が習慣化している人は、肥満の悪化にもつながるため、生活習慣の改善も重要です。
いびきは放置すると命にかかわる
どうしてここまでいびきを改善しなければいけないのか、疑問に思う人もいるでしょう。それは、いびきを放置すると命にかかわるかもしれないからです。
いびきを放置すると、睡眠時無呼吸症候群という病気に発展します。睡眠時無呼吸症候群とは、寝ている間にしばしば無呼吸状態(呼吸が止まる)に陥り、中途覚醒が繰り返されて睡眠が阻害されてしまう疾患です。
初期症状は、慢性的な睡眠不足による日中の激しい眠気や集中力の低下などですが、悪化すると高血圧や糖尿病、脳卒中、心臓病といった命を落としかねない危険な合併症を次々と引き起こすようになります。
また、日中の居眠りによる交通事故や労働災害も大きな問題になっており、現在国は睡眠時無呼吸症候群の注意喚起と治療を積極的に呼びかけています。
このように、「たかが、いびき」と甘く考えていると、睡眠時無呼吸症候群によって命を落とす可能性があります。次の記事でも、睡眠時無呼吸症候群の危険性を解説しているので、ぜひ参考にしてください。
いびきの主な治療法
上記のように、命を脅かす危険性のあるいびきや睡眠時無呼吸症候群ですが、正しく治療をすれば改善を目指すことができます。
いびき・無呼吸の治療法として、最も一般的な方法がCPAP治療です。
CPAPとは、経鼻的持続陽圧呼吸療法(Continuous Positive Airway Pressure)の頭文字をとったもので、鼻に装着したマスクから持続的に空気を送り込むことで気道の閉塞を防ぎ、いびきや無呼吸の発生を抑える治療法です。
薬剤を投与したり、服用したりする必要がないため、睡眠時無呼吸症候群の治療法の中で最も安全で効果的だとされています。実際、全国の医療機関でも頻繁に行われ、その治療効果が認められています。
CPAP装置は大きすぎて持ち運びするのにとても不便…
ただし、CPAP治療には大きな欠点があります。それは、「装置が大掛かりで持ち運びするのに非常に不便」という点です。
CPAPは治療を開始すると、睡眠時は毎回装置を付ける必要があります。ですが、装置自体が大きくて持ち運びがしづらいため、基本的に自宅でしか使用することができません。
仮に、旅行先や出張先に持参したとしても、電源設備がないと動かなかったり、マスクをしている姿を見られて恥ずかしい思いをしたりと、ストレスに感じる部分が多いのが現状です。
ですが、CPAPの治療効果が高いのも事実です。治療を行う際には、効果やメリット・デメリットについて担当の医師にしっかりと確認し、実施を検討するようにしてください。
参考:
睡眠時無呼吸なおそう.com|CPAP療法
睡眠時無呼吸なおそう.com|CPAP治療を始めたら
睡眠時無呼吸なおそう.com|CPAP治療により起こりうる症状
CHEST |CPAP療法
いびきがあっても旅行に行ける?
では、いびきがある人は旅行や出張には行くことはできないのでしょうか?
いびきがあっても対策すれば旅行に行くことは可能
仮に、いびきがあったとしても、しっかりと対策をすれば、旅行に行くことは可能です。もちろん、CPAP装置を持参しなくても、それ以外の方法でいびきの発生を抑制し、普段通りに旅行などを満喫することはできます。
参考:
ココカラクラブ|恥ずかしくて相談できない!「いびき」をかきにくくする方法
フランスベッド – 在宅介護・医療|いびきの原因と防止するための対処方法- 対策グッズを紹介
旅行のときに活用したいいびき防止グッズ3選
ここからは、いびきに悩む人にはぜひ活用してほしい、旅行のときに活躍するいびき防止グッズ3選をご紹介します。
マウスピース
マウスピースとは、就寝時に歯にはめる専用の装置で、舌が喉に落ち込むのを防ぎ、いびきの予防を行います。
マウスピースの最大のメリットは、持ち運びの簡単さです。歯に装置をはめるだけなので、装置自体のサイズもとても小さく、軽量です。
しかも、CPAPは装置のメンテナンスも自ら行わなければならず、面倒に感じる部分が多いのに対し、マウスピースは専用の洗浄液に浸けて汚れを洗い落とすだけで良いので、手間がかかりません。そのため、宿泊先のホテルや旅館でもしっかりと清潔に保つことができます。
参考:
ココカラクラブ|恥ずかしくて相談できない!「いびき」をかきにくくする方法
フランスベッド – 在宅介護・医療|いびきの原因と防止するための対処方法- 対策グッズを紹介
ナステント
ナステントは、シリコーンでできた柔らかいチューブを鼻腔内に装着することで、気道の閉塞を防ぐ治療法です。
装着すると、鼻から上気道、そして喉の奥までの空気の通り道が確保されるため、気道の閉塞によるいびきに加えて、鼻詰まりなどの鼻疾患によるいびき予防にも効果を発揮します。
また、ナステントはマウスピースと同じように軽量で電源設備も必要ないので、持ち運びしやすいです。さらに、ナステントは使い捨てのため、一度使ったものをメンテナンスしたり、洗って綺麗にしたりする必要はありません。ゆえに、マウスピース以上に旅行時の使い勝手は良いといえるでしょう。
参考:
ナステント株式会社|ナステントとは
スリープクリニック|いびき外来 – ナステント™ のご案内
口閉じテープ
口閉じテープは、口にテープを貼ることで口呼吸を抑え、鼻呼吸を促すいびき防止グッズです。ドラッグストアで簡単に購入することができ、手軽に使えます。
同様に、鼻にテープを貼って鼻腔を広げ、鼻の通りを良くする「鼻腔拡張テープ」も、ドラッグストアや薬局で購入することができます。
効果は上記のマウスピースやナステントには劣りますが、使用時の手軽さでいうと、口閉じテープや鼻腔拡張テープの方がよりハードルは低いといえます。
また、マウスピースとナステントは医師による診断がないと使えないうえに、自負診療のため費用が高額になるケースが多いです。対して、口閉じテープや鼻腔拡張テープは安価に購入することができるので、さらにハードルが低くなります。
参考:
ココカラクラブ|恥ずかしくて相談できない!「いびき」をかきにくくする方法
フランスベッド – 在宅介護・医療|いびきの原因と防止するための対処方法- 対策グッズを紹介
小林製薬|ナイトミン鼻呼吸テープ – 口・のどの乾燥、いびきの音に
いびき防止グッズにも限界が…
ここまで、旅行のときにぜひ活用したいおすすめのいびき防止グッズ3選をお伝えしましたが、いびき防止グッズにも限界があります。
軽症のいびきにしか効果がない
本コラムで紹介したいびき防止グッズ3選は、軽症のいびきや無呼吸にしか効果を発揮しません。
そもそも、マウスピースとナステントについては、医師によって「軽症のいびき・無呼吸を認める」と診断を受けなければ、使用することができません。これは、中等症以上のいびき・無呼吸に対しては、CPAP治療を行うように治療ガイダンスで定められていることに由来します。
仮に、診断時に中等症以上や重症と診断されると、すぐさまCPAP治療の対象となるため、マウスピースやナステントを使用するタイミングはないといえます。
ドラッグストアで購入できる口閉じテープや鼻腔拡張テープも同様に、効果は軽症のいびきのみで、中等症以上のいびきや無呼吸には効果を発揮できません。
ゆえに、旅行中に一時的に軽症のいびきを止めたい場合には効果があるかもしれませんが、それ以上の重症のいびきには効果を発揮しない場合が多いといえるのです。
あくまでもいびきをかかないようにしているだけ
これが最も重要なことですが、マウスピースやナステント、ドラッグストアで購入可能ないびき防止グッズは、いびきを抑える効果はあっても、いびきを根本から解消することはできません。
前述したCPAP治療でも同様ですが、これらはあくまでいびきの発生を抑制しているだけです。いびきの根本原因である気道の閉塞を解消しているわけではありません。
装置や器具の利用を止めてしまうと、いびきが一時的に治っていたとしても再びいびきをかくようになってしまうのです。
そしてこれは同時に、いびきを抑えるためには、一生装置や器具を使い続けなければいけないことも意味します。こうした事情から、終わりの見えない治療に大きなストレスを感じ、治療を途中で断念してしまう人も少なくありません。
したがって、いびきを根本から治療したい場合は、他の選択肢を考える必要があります。
参考:
ココカラクラブ|恥ずかしくて相談できない!「いびき」をかきにくくする方法
フランスベッド – 在宅介護・医療|いびきの原因と防止するための対処方法- 対策グッズを紹介
小林製薬|ナイトミン鼻呼吸テープ – 口・のどの乾燥、いびきの音に
ナステント株式会社|ナステントとは
スリープクリニック|いびき外来 – ナステント™ のご案内
いびきの根本治療をしたいならいびきメディカルクリニックへ
私たちいびきメディカルクリニックでは、いびき・無呼吸を根本から改善するために、最新のパルスサーミア治療を行っています。
当院で行っているパルスサーミア治療について
パルスサーミア治療とは、喉にある口蓋垂(こうがいすい)や軟口蓋(なんこうがい)の粘膜の広がりをレーザーで引き締めることで、いびき・無呼吸の原因となる気道の閉塞を根本から解消する最新治療です。
「えっ、喉の粘膜にレーザーを当てるの?」と不安になった方もいるでしょう。ですが、パルスサーミアで使用するレーザーは最新の特別なレーザーなので、従来のように施術時に出血を伴うことはありません。また、痛みもこれまでより格段に少なくなり、術後のダウンタイムも数日で済むようになりました。
さらに、施術にかかる時間は約15分程度なので、忙しいサラリーマンやまとまった時間が取れない主婦でも大変通いやすいのも魅力です。
よりパルスサーミア治療について知りたい方は、下記の記事に当院で治療を受けた患者様へのインタビューが記載されています。ぜひ参考にしてください。
当院での治療を希望される方は
当院での治療を希望される方は、ぜひ一度当院の無料カウンセリングをご利用ください。
専門のスタッフが、お客様が不安に思われることについて、丁寧にお答えさせていただきます。本記事の最後に設置している予約フォームからご予約いただけますので、ぜひご活用ください。
ぜひ、当院で治療して、いびきや無呼吸に振り回されない、楽しい旅行を満喫しましょう。
まとめ
今回は、いびきをかく人でも旅行に行くことはできるのかという点とあわせて、旅行時に活用したいいびき予防グッズ3選をご紹介しました。
いびき・無呼吸の治療の定番といえばCPAP治療ですが、装置自体が大きく持ち運びに不便なため、旅行に持参しづらかったり、思うように旅行を楽しめなかったりするといったデメリットがありました。
しかし、マウスピースやナステント、口閉じテープなどを活用すれば、いびきを抑え、心から旅行を楽しむことができるようになります。
そして、器具を使用する際には、いくつか条件や注意事項があるうえ、費用の負担が大きいものもあります。実際に使用する際は医師の指示に従い、正しく使用するようにしてください。
【よくある質問】
Q.いびきの原因はなんですか?
A.肥満やあごの骨格、生活習慣によって気道が閉塞し、いびきが発生します。
Q.いびきがあっても旅行に行くことはできますか?
A.「マウスピース」や「ナステント」、そしてドラッグストアで購入できる「口閉じテープ」や「鼻腔拡張テープ」を利用すれば、持ち運びの不便さを最小限にできるので、旅行時も手軽にいびき予防をすることができます。