いびきの治療法とは?原因ごとのおすすめの治療や治し方を分かりやすく解説!
目次
毎晩いびきをかいてのどが痛い、寝起きに頭痛がするとお悩みの方も多いでしょう。また、なぜいびきをかくのか原因がわからないと不安な人もいるはずです。
この記事では、いびきをかく原因や、すぐに始められる改善方法、病院で受けられる治療方法についてわかりやすく解説します。また治療方法のひとつとしていびきレーザー治療で根本治療を始めるメリットも解説しているので、ぜひ参考にしてください。
いびきをかく原因・メカニズムとは?
自分がなぜいびきをかいているのかわからないとお悩みの方向けに、まずはいびきをかく原因やメカニズムについて解説します。自身の状況や生活習慣にあてはまる項目がないかチェックしてみてください。
いびきの原因①口呼吸が習慣化している
普段から口呼吸をしている人は、睡眠中にいびきをかきやすくなります。
人間は基本的に鼻呼吸をする生き物であり、眠っている際は口を閉じて舌が上あごに貼り付いている状態が維持されるのが特徴です。一方で、口呼吸が習慣化している人は、眠っている際も自然と口呼吸になってしまうため、口が開くことで舌がのど側に落ち込む「舌根沈下」の状態となり、気道がふさがっていびきをかきやすくなります。
いびきの原因②鼻炎で鼻呼吸がしづらくなっている
鼻炎といったアレルギーを発症している人も、次のような影響受けて睡眠中にいびきをかきやすいです。
- ダニ
- ハウスダスト
- 動物の毛
- 花粉
人によってアレルギーを発症する原因は異なりますが、呼吸で取り込んだ微細なアレルギーの原因を体外へ排出するためにくしゃみや鼻汁(鼻水)などを出します。結果的に鼻づまりが起きやすくなり、口呼吸しかできなくなる影響で舌根沈下が起きていびきをかきやすくなるのです。
いびきの原因③不摂生で肥満気味になっている
普段から次のような不摂生をしており、肥満気味になっている人もいびきをかきやすくなります。
- 暴飲暴食や偏食
- 睡眠不足
- 運動不足
例えば、食べる量に対してエネルギーを消費しないと身体の脂肪が増えてきます。また、睡眠不足などが続くと食欲抑制ホルモンの「レプチン」が低下し、逆に食欲増進ホルモンの「グレリン」が増えることにより、寝不足になるほど食欲旺盛になりやすいのが特徴です。
不摂生が続くと気道まわりに脂肪が付き、気道が狭まってしまう影響でいびきをかきやすくなります。
参考:
健康情報”ほっと一息” 睡眠が不十分だと太ります | 独立行政法人 労働者健康安全機構 京都産業保健総合支援センター
いびきの原因④疲労が溜まっている
日常生活や仕事で疲労を溜めている人も、いびきをかきやすくなります。
疲労を溜めている状態で睡眠をとると、筋肉が緩んで血行を促進させるのが特徴です。しかし、筋肉が緩むせいで舌根沈下が起き、いびきをかきやすくなります。また疲れによるいびきが原因で一時的に呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群(SAS)といった病気を発症するかもしれません。
疲労によるいびきについて詳しく知りたい方は、以下の記事をチェックしてみてください。
参考:
眠りのメカニズム|三島 和夫(秋田大学大学院 医学系研究科精神科学講座 教授) e-ヘルスネット(厚生労働省)
いびきの原因⑤更年期障害を発症している
女性の場合、更年期障害を発症することで、いびきをかきやすくなる場合があります。
更年期障害を発症すると、ホルモンバランスが乱れる影響で睡眠の不調などが続きやすくなると言われており、今までいびきをかいていなかったのにもかかわらず、更年期になりだしてから急にいびきを発症する人も少なくありません。
また更年期障害を発症すると、ホルモンバランスの乱れによってストレスが溜まりやすく、肥満を発症しやすいと言われています。太りやすい影響でさらにいびきを発症しやすくなるのが特徴です。
参考:
健康づくりのための睡眠ガイド 2023 (第3回 健康づくりのための睡眠指針の改訂に関する検討会 資料1)|厚生労働省
いびきは男性と女性で原因が変化しやすい
男性・女性という性別で、いびきのかきやすさに違いがあるとご存じでしょうか。
なかでもいびきをかきやすいのは、内臓脂肪型肥満になりやすい男性です。別名ビール腹とも言われており、下腹あたりがポコッと膨らんでいる人などは、上半身そしてのどのまわりに余分な脂肪が付いて、気道がふさがりやすくなると言われています。また男性の場合、女性ホルモンが少ないためいびきを防ぐ役割をもつエストロゲン・プロゲステロンといった成分の分泌量が少ないなど、性別的な問題でいびきをかきやすくなる場合があるそうです。
また女性はいびきをかきにくいと言われていますが、更年期障害を発症した後から急にいびきをかき出す人も少なくありません。女性の体型変化はホルモンバランスが乱れやすい更年期がきっかけになることも多く、肥満などの影響も加わり、高齢になればなるほどいびきをかきやすくなると言われています。
男女におけるいびきの違いを詳しく知りたい方は、以下の記事をチェックしてみてください。
参考:
日本人の睡眠呼吸障害|太田 保世(東海大学 第2内科),川上 義和(北海道大学 第1内科),滝島 任(東北大学),栗山 喬之(千葉大学 呼吸器内科),末次 勤(藤田保健衛生大学 内科),久野 健志(京都大学胸部疾患研究所臨床生理),菱川 泰夫(秋田大学精神科),戸川 清(秋田大学 耳鼻咽喉科),片山 宗一(獨協医科大学 神経内科),岡田 保(名古屋大学 医療技術短期大学部) J-Stage
健康づくりのための睡眠ガイド 2023 (第3回 健康づくりのための睡眠指針の改訂に関する検討会 資料1)|厚生労働省
いびきは治療しなくても問題ないって本当?
普段からいびきをかいている人もいますが、必ずしも早急な治療が必要というわけではありません。
いびきには軽度な症状と重度な症状があり、疲れているときなどだけにいびきをかくというような軽度ないびきを発症している人は、生活習慣の改善などで解決できる場合があります。一方で、次のようないびきをかいている人は、重度ないびきにあてはまるかもしれません。
- 毎日のようにいびきをかいている
- いびきの音が大きい
- 睡眠中に呼吸が止まっている
上記の症状、そして記事の最初で説明した原因やメカニズムにあてはまる方は、早めのいびき治療をおすすめします。まずは睡眠専門のクリニックで検査を受けてみるのが良いでしょう。
いびきは病気のサインかもしれません!
誰もがかく可能性のあるいびきですが、重度な場合にはいびき自体の症状が病気のサインになっている場合があります。参考として、いびきでわかる場合のある病気の種類を以下にまとめました。
- 睡眠時無呼吸症候群(SAS)
- 脳梗塞
なかでも「脳梗塞」には命の危険があります。意識を失った状態で大きないびきをかいている場合などは脳梗塞を発症している恐れがあると言われており、すぐに病院で検査を受けなければなりません。また睡眠時無呼吸症候群にも生活習慣病や脳卒中などを併発する原因になる場合があります。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)を発症している人は要注意
前述した睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、すぐに問題が起きる病気ではないため、放置している方も多いでしょう。しかし、時間が経てばたつほど次のようなリスクが発生しやすくなります。
- 生活習慣病(高血圧症・糖尿病)
- 狭心症
- 心筋梗塞
- 脳梗塞
睡眠中に十分な酸素を取り込めない影響で、血中酸素飽和濃度が下がり、頭痛などが起きやすくなります。徐々に体調変化が起きて病気を併発するリスクがあるので、早めにクリニックで治療を受けることが重要です。
参考:
「睡眠時無呼吸症候群」に注意しましょう!|国土交通省自動車交通局
病院で受けられるいびき治療や治し方の種類
いびきの症状を改善したいという方は、まず専門のクリニックでいびきのことを相談するのがおすすめです。
参考として、病院で受けられるいびき治療の種類や治し方の特徴をまとめました。自身の悩みにあてはまる治療法があるかチェックしてみてください。
軽度のいびきなら「マウスピース療法」がおすすめ
いびきの症状が軽い場合には、睡眠中の呼吸の仕方を矯正できる「マウスピース療法」をスタートするのがおすすめです。
マウスピース療法とは、自分の歯形に合わせた専用のマウスピース器具を装着し、下あごを前方に押し出した状態にしていびきをかきにくくする治療のことを指します。下あごおよび舌を前方に押し出せるため、舌根沈下が起きても気道がふさがりにくくなるのが魅力です。
あごが小さい人などは舌根沈下が起きていびきをかきやすくなることから、マウスピース療法をスタートしてみてはいかがでしょうか。
マウスピース療法について詳しく知りたい方は、以下の記事をチェックしてみてください。
鼻いびきにお困りなら「CPAP(シーパップ)療法」「ナステント」「薬物療法」がおすすめ
鼻いびきが起きている人は以下に示す3つの治療法がおすすめです。
- 鼻に専用の装置を取り付けて呼吸をサポートしてくれる「CPAP(シーパップ)療法」
- 専用のチューブを鼻のなかに入れて気道を確保する「ナステント」
- アレルギーの症状を抑える「薬物療法」
上記の対策は、鼻いびきの症状を一時的に解決できる対処療法です。継続して治療を続けることで改善する場合もありますが、再発するリスクがあることにも注意してください。
いびきの根本治療をしたいなら「いびきレーザー治療」がおすすめ
いびきの根本治療をして、今後いびきに悩まされない生活を送りたい人は、いびきレーザー治療を受けるのがおすすめです。
いびきレーザー治療とはレーザーを使って気道をふさぐ原因となる口蓋垂(のどちんこ)まわりの粘膜を切除する治療法であり、外科的治療を伴います。気道をふさぐ原因自体を取り除くため、施術後はいびきをかきにくくなるのが魅力です。
ただし、外科的治療により施術中に痛みを感じるほか、ダウンタイム中も痛みを感じやすいことに気を付けてください。また、治療後のダウンタイム中は安静しておく必要があります。10日~2週間ほど療養できる期間が必要です。
切らないいびきレーザー治療「パルスサーミア」なら痛み・ダウンタイムがほぼなし
もしいびきレーザー治療の痛みを避けながらいびきの根本治療をしたい人は、切らないいびきレーザー治療「パルスサーミア」を利用してみてはいかがでしょうか。
パルスサーミアは、レーザーで軟口蓋まわりの粘膜を引き締めることでいびきの根本治療ができるという治療法です。切除するわけではないため、施術中・ダウンタイムともに痛みがほぼなく、治療を受けた後でもすぐ日常生活に復帰できるのが魅力です。
従来のいびきレーザー治療と違い、入院や長期休暇の必要もないので、根本治療を検討している人は、ぜひ治療をスタートしてみてください。
<当院オリジナルいびきレーザー治療「パルスサーミア」の詳細はこちら>
いびきの根本治療を始めたいなら、いびきメディカルクリニックにご相談ください
さまざまな原因で発症するいびきですが、生活習慣の改善だけでは思うように解決できない場合があります。また、いびきを放置すると寝ているときに一時的に呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群(SAS)を発症する恐れがあることに気を付けなければなりません。
もし自力でいびきを解決できないとお悩みなら、いびき治療のなかでもCPAP(シーパップ)療法や切らないいびきレーザー治療「パルスサーミア」を提供しているいびきメディカルクリニックにご相談ください。症状に合わせて最適な治療法を提案します。
よくある質問
いびきや睡眠時無呼吸症候群(SAS)をサポートしている病院では、次のような治療を受けられます。
- 生活習慣の改善アドバイス
- マウスピース療法
- CPAP(シーパップ)療法
- ナステント
- いびきレーザー治療(パルスサーミア)
人によっておすすめの治療法が異なります。まずは病院で検査を受けて、自分に合う治療法を提案してもらいましょう。